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2020/04/10

MQ会計

学び

500円のお弁当を何個売れば、月100万円の経費が支払えるか?

皆さま、こんにちは!ナ.イ.ス.オ.ン株式会社の四.ケ.所.秀樹です。


昨日のブログでは、漠然とした不安を解消するために、まずは、ひと月に支払わなければいけない固定的なお金について、計算することから始めましょうとお伝えさせて頂きました。


昨日のブログは、こちらです。
とにかく不安・・という経営者の皆さまへ 〜売上がゼロになったとしても、支払わなくてはいけないお金は、月にいくらですか?〜


今、経営者の皆さまが置かれている状況を考えると、多かれ少なかれ、不安を抱えていらっしゃることに関しては、そう変わりはないと思います。


しかし、その不安に対して、自らがどう応じようとなさっているかについては、大きな違いがあるのではないでしょうか?


ジョン・F・ケネディ元アメリカ大統領は、【あなたの国が、あなたのために何ができるかを問うのでなく、あなたが、あなたの国のために何ができるかを問うて欲しい】と仰いました。


何をしてもらえるか・・


もちろん大事なことではありますが・・


私たちは、今まさに、【私たちに何ができるか?】ということに集中するときではないでしょうか。


みんなで、力を合わせましょう!


みんなの力を合わせて、コロナウイルスとの戦いを終わらせましょう!


私たちなら、やれる!


そう信じて、一歩ずつ前に進みましょう。


それでは、今日のブログです。



500円のお弁当を何個売れば、月100万円の経費を支払えるか?

今、飲食店の皆さまが、休業されたり、テイクアウトのお弁当を販売されたりしています。


私の仲間も、必死に頑張っています。


そんな仲間にも届けたくて、【数字の考え方】について書いてみようと思います。


もう、ご存知のことかもしれませんが・・念のために。


例えば、月の固定費が100万円という飲食店があったとします。


昨日のブログの内容と少しかぶりますが、固定費というのは、売上の増減には関係のない経費です。


給料とか家賃、水道光熱費などが、それに該当しますね。


そして、新型コロナウイルスの影響を考慮し、店舗でのサービス提供ではなく、テイクアウトのお弁当に切り替えたとします。


悩んだ末、お弁当は、500円で販売することに決めました。


では、この500円のお弁当を、何個販売できれば、月に100万円の固定費を支払えるでしょうか?


500円×2,000個=1,000,000円ですので、2,000個を販売できれば良いでしょうか?



売上ではなく、【粗利総額】−固定費=利益

残念ながら、そうではありません。


経営者であれば、やはり、利益の計算方法だけは、知っておかなければなりません。


売上−固定費=利益


これは、誤った認識ですので、次のように覚え直して下さい。


粗利総額−固定費=利益


如何でしょうか?


なので、先ほどの質問では、答えの出しようがなかったのです。


ごめんなさい!


意地悪な質問をしてしまいました。



粗利総額=粗利×販売数量

先ほどの500円のお弁当ですが、その原価(材料費や、油などの副材料費のみ)が200円だとします。


では、500円−200円=300円で計算される、この300円とは何でしょうか?


これを、1つのお弁当から得られる【粗利】と言います。


そして、粗利×販売できた数量を、【粗利総額】と言います。


つまり、この粗利総額が、100万円という固定費を超えてくれたら、利益になるわけです。


では、実際に計算してみましょう。


固定費100万円÷粗利300円=3,334個・・になります。



目標は必ず細分化すること

ひと月に、3,334個・・


気が遠くなるような数字ですよね。


でも、こういうときは、まず細分化することが大切です。


月に、25日が営業日とするなら・・


3,334個÷25日=134個


つまり、1営業日あたり、134個というのが1つの基準になります。
*ただし、1日に134個が売れなかったとしても、一喜一憂しないことが大切。


もし、1日に2回、ランチとディナーに分けて販売するなら・・


134個÷2回=67個


つまり、ランチとディナーに関しては、67個というのが1つの基準になります。



何通りものシミュレーションを書いてみよう

ただ、ランチとディナーですから、その内容を変えることで、お弁当の値段が違っていても良いですよね。


こうなってくると、先ほどの計算も、どんどん変わっていきますよ〜。


そこで、ディナーのお弁当に関しては、1,000円という値段で販売をすることに決めたとします。


来てくださったお客さまに、【お疲れ様でした!】という想いを込めて、良いお肉を使うことにしましたので、お弁当の原価は500円になりました。





すると、夜のお弁当1つから得られる粗利は、1,000円−500円=500円ですよね。


お昼のお弁当は、300円の粗利。


夜のお弁当は、500円の粗利。


つまり、この2つの種類のお弁当が何個ずつ売れるかによって、粗利総額が変わります。


もちろん、600円や700円のランチのお弁当があっても構いませんし、2,000円や3,000円のディナーのお弁当があっても構いません。


そして、その原価は、その【飲食店の特徴を示す】ものになりますので、販売価格の何%以内という考え方ではダメです。


柔軟に柔軟に考えましょう。


例えば、500円のお弁当の原価が600円だとすると、粗利が▲100円となり、売っても売っても粗利総額は増えません。


でも、もし仮に、お客さまのほとんどが、この500円のお弁当と他のお弁当をセットで購入し、粗利総額がプラスになるのであれば、お勧めはできませんが、絶対にダメだとは言えません。


ちなみにですが、スーパーマーケットなどは、このような戦術をとったりしています。


如何でしょうか?


もし、業態を変更して、テイクアウトのお弁当で、100万円の固定費を支払うことにするのであれば、その1つのお弁当から得られる粗利を計算して下さいね。


これは、マスト(絶対)です。


あ、もう1つありました。


ひと月の固定費もマストです。


計算をしないと、何個売れば良いのか、全く把握できませんし、月の途中での作戦変更も、感覚が頼りになってしまいます。


たかが、数字。されど、数字。


ぜひ、計算なさってくださいね!


1人でも多くの経営者の皆さまが、この新型コロナウイルスを乗り越えることを心から祈っています。


もちろん、私も頑張ります!


コロナウイルスが終息したら、腹の底から笑いながら、大好きな仲間と飲み歩きたいですね。


今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂きまして、誠にありがとうございました。


今後とも、どうぞ宜しくお願いします。


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この記事を書いた人

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
NICE ON株式会社(ナイスオン)代表取締役。
「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、5年間で1億円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

保有資格
■西研公認MGインストラクター
■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録
■交流個性解析士

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