ブログ筋トレ

           

2020/02/03

TOC

学び

清水式TOC(制約条件の理論)研修のすすめ 〜【全部】を見ることと【全体】を見ることは違う〜

皆さま、こんにちは!ナ.イ.ス.オ.ン株式会社の四.ケ.所.秀樹です。


昨日のブログでは、損益分岐点比率の使い方について、ご説明させて頂きました。


昨日のブログは、こちらです。
【率】による経営判断は正しいと言えるのか? 〜損益分岐点比率を考える〜



その中で、損益分岐点比率によって、必要な売上高を計算するのではなくて、販売数量にかけ算することによって、不足している個数が計算できることをお伝えしました。


売上がいくら足らないのか?ではなくて、数量が何個足らないのか?に着目する。


【率】より【売上】より【個数】を重視してみる。


如何でしょうか?


ぜひ、頭の片隅にでも入れておいて頂けると嬉しいです。


それでは、今日のブログです。



清水式TOC(制約条件の理論)研修のすすめ

先週のことですが、ある企業さまの、入荷から出荷までの流れを、実際に見せて頂く機会がありました。


私は、ソフトパワー研究所の清水信博先生より、シニアインストラクターの免許を頂いておりますので、こういう場合は、TOCの学びや現場研修の経験がとっても役に立ちます。


清水式TOC研修につきましては、ブログにて書かせて頂いておりますので、ぜひ、ご覧頂けると嬉しいです。
清水式TOC(制約条件の理論)研修のすすめ 〜部分最適と全体最適の違いとは何か?〜


皆さまは、下の図のように、受注から発送までをしている現場に行かれたら、どんな見方をなさいますでしょうか?





1つひとつを丁寧に見て行かれますでしょうか?


それとも、各担当者にお話を聞いてから、現場に行かれますでしょうか?


私の場合は、2つの点に注意するようにしています。


1つめは、先入観を持ちたくないので、じっくりと話を聞いてから現場に行くことはしません。


じっくり聞いてしまうと、どうしてもその部分に目が行きがちです。


しかも、言われたように見えてしまいます。


修行が足らないと言えば、それまでなのですが・・


2つめは、全体の把握をするために、まずは、ザーッと見て回ることです。


1つひとつを丁寧に見過ぎると、どうしても、その場で何かを改善したくなってしまいます。


また、その場に長くいると、意見を求められることもありますので、つい、何かを言ってしまうんです。


先ほどと同様に、これもまた、修行が足らないですね。


それは、いったん置いておいて・・


なぜ、私がその2点に注意しているかというと、清水先生からの言葉を、すごく大切にしているからです。



【全部】を見ることと【全体】を見ることは違う

先生は、【全部を見る】ことと、【全体を見る】ことは違うと仰いました。


【全体を司るただ1点】を見ることこそが、全体を見ることと同じであると。


如何でしょうか?


以前のブログにて、【部分最適の総和は、全体最適とイコールではない】という言葉もご紹介させて頂きましたが、その本質は同じですよね。


なので、私は、できるだけ最初のうちは、現場を荒く見て回りたいのです。


そして、清水先生の仰るただ1点が、パッと目に飛び込んでくる瞬間を感じられるようにしています。


例えば、全体を見渡せる場所があれば、そこからボヤーッと見るのも1つの方法です。


ただ、その場所の発見は、これがなかなかに難しいのです。



全体を見渡せる業務フロー図を作ってみよう!

なので、清水式TOCでは、【全体を見渡せる業務フロー図】の作成に取り組みます。


全体が分かるように、絵を描いていくのです。


下の図は、私が2009年に、清水先生の指導を受けながら作成したものです。





私たちは、どうしても、自分や自分の部署が大切ですから、そこに拘りが出てしまいます。


だからこそ、業務フロー図を作成して、全体を俯瞰しながら、どこに着目すべきかを対話するのです。


すると、知っていたようで知らなかった、会社の全体像が、ありありとイメージできるようになります。


ただ、これでもまだ、スタートラインに立ったに過ぎません。


しかしながら、それでも作る価値は十二分にあります。


その理由は、何より、部分最適と全体最適の壁になってくれるのが、この、業務フロー図の最大の役割だからです。


いつも、この図を広げて対話をするのです。


例えば、みんなで改善を思いついたとします。


そのときに、業務フロー図に問うのです。


それは、全体が良くなることなのかと。


もちろん、やってみないとその答えはわかりませんが、少なくとも、部分最適にならないような意識は常に持つことになります。


これが大切ですね。


如何でしょうか?


皆さまの会社には、【全体を俯瞰できる業務フロー図】がありますでしょうか?


無ければ、ぜひ、作成に取り組んでみて下さいね!


今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂きまして、誠にありがとうございました。


今後とも、どうぞ宜しくお願いします。


ブログ筋トレVol.302

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この記事を書いた人

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
NICE ON株式会社(ナイスオン)代表取締役。
「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、5年間で1億円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

保有資格
■西研公認MGインストラクター
■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録
■交流個性解析士

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