2022/02/16
TOC
全体最適思考
ブログ筋トレ
2020/02/03
TOC
学び
皆さま、こんにちは!ナ.イ.ス.オ.ン株式会社の四.ケ.所.秀樹です。
昨日のブログでは、損益分岐点比率の使い方について、ご説明させて頂きました。
昨日のブログは、こちらです。
【率】による経営判断は正しいと言えるのか? 〜損益分岐点比率を考える〜
その中で、損益分岐点比率によって、必要な売上高を計算するのではなくて、販売数量にかけ算することによって、不足している個数が計算できることをお伝えしました。
売上がいくら足らないのか?ではなくて、数量が何個足らないのか?に着目する。
【率】より【売上】より【個数】を重視してみる。
如何でしょうか?
ぜひ、頭の片隅にでも入れておいて頂けると嬉しいです。
それでは、今日のブログです。
先週のことですが、ある企業さまの、入荷から出荷までの流れを、実際に見せて頂く機会がありました。
私は、ソフトパワー研究所の清水信博先生より、シニアインストラクターの免許を頂いておりますので、こういう場合は、TOCの学びや現場研修の経験がとっても役に立ちます。
清水式TOC研修につきましては、ブログにて書かせて頂いておりますので、ぜひ、ご覧頂けると嬉しいです。
清水式TOC(制約条件の理論)研修のすすめ 〜部分最適と全体最適の違いとは何か?〜
皆さまは、下の図のように、受注から発送までをしている現場に行かれたら、どんな見方をなさいますでしょうか?
1つひとつを丁寧に見て行かれますでしょうか?
それとも、各担当者にお話を聞いてから、現場に行かれますでしょうか?
私の場合は、2つの点に注意するようにしています。
1つめは、先入観を持ちたくないので、じっくりと話を聞いてから現場に行くことはしません。
じっくり聞いてしまうと、どうしてもその部分に目が行きがちです。
しかも、言われたように見えてしまいます。
修行が足らないと言えば、それまでなのですが・・
2つめは、全体の把握をするために、まずは、ザーッと見て回ることです。
1つひとつを丁寧に見過ぎると、どうしても、その場で何かを改善したくなってしまいます。
また、その場に長くいると、意見を求められることもありますので、つい、何かを言ってしまうんです。
先ほどと同様に、これもまた、修行が足らないですね。
それは、いったん置いておいて・・
なぜ、私がその2点に注意しているかというと、清水先生からの言葉を、すごく大切にしているからです。
先生は、【全部を見る】ことと、【全体を見る】ことは違うと仰いました。
【全体を司るただ1点】を見ることこそが、全体を見ることと同じであると。
如何でしょうか?
以前のブログにて、【部分最適の総和は、全体最適とイコールではない】という言葉もご紹介させて頂きましたが、その本質は同じですよね。
なので、私は、できるだけ最初のうちは、現場を荒く見て回りたいのです。
そして、清水先生の仰るただ1点が、パッと目に飛び込んでくる瞬間を感じられるようにしています。
例えば、全体を見渡せる場所があれば、そこからボヤーッと見るのも1つの方法です。
ただ、その場所の発見は、これがなかなかに難しいのです。
なので、清水式TOCでは、【全体を見渡せる業務フロー図】の作成に取り組みます。
全体が分かるように、絵を描いていくのです。
下の図は、私が2009年に、清水先生の指導を受けながら作成したものです。
私たちは、どうしても、自分や自分の部署が大切ですから、そこに拘りが出てしまいます。
だからこそ、業務フロー図を作成して、全体を俯瞰しながら、どこに着目すべきかを対話するのです。
すると、知っていたようで知らなかった、会社の全体像が、ありありとイメージできるようになります。
ただ、これでもまだ、スタートラインに立ったに過ぎません。
しかしながら、それでも作る価値は十二分にあります。
その理由は、何より、部分最適と全体最適の壁になってくれるのが、この、業務フロー図の最大の役割だからです。
いつも、この図を広げて対話をするのです。
例えば、みんなで改善を思いついたとします。
そのときに、業務フロー図に問うのです。
それは、全体が良くなることなのかと。
もちろん、やってみないとその答えはわかりませんが、少なくとも、部分最適にならないような意識は常に持つことになります。
これが大切ですね。
如何でしょうか?
皆さまの会社には、【全体を俯瞰できる業務フロー図】がありますでしょうか?
無ければ、ぜひ、作成に取り組んでみて下さいね!
今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂きまして、誠にありがとうございました。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
ブログ筋トレVol.302