NICEON代表取締役 四ケ所秀樹
四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
経営コンサルタント。
NICEON株式会社代表取締役。よかとこ塾主宰。
「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、年間200社が参加するMG(マネジメントゲーム)研修を展開。即効性、全体最適化を売りに、一年後の利益幅を最大97.5倍にした他、2~25倍の飛躍的な成果を上げる企業が続出している。
MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏に師事し、(株)武蔵野をはじめとする様々な企業で実績を積む。現在では3ヶ月待ちの人気講師として活躍。
また、書籍『ザ・ゴール』で知られるTOC(制約条件の理論)をゲーム化した(株)ソフトパワー研究所清水信博氏開発のTOC最上級インストラクターとして日本初の認定を受ける。
「一人ひとりが生き甲斐、やりがいを感じられる場を創造する」ことを理念に掲げ、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。
保有資格
- 西研公認MGインストラクター
- SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
- STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
- TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録
NICE PLACE、GOOD PLACE、GOOD COMPANY 四ケ所秀樹「理念の経歴」
私の人生の大半は野球とともにあった。ポジションは捕手。チーム全体が実力を発揮できるかできないかを決める重要なポジションだ。捕手は敵味方ともに、一人ひとりの個性や性格をいかに掌握できるかが勝敗の鍵を握る。投手に至っては、より一層、捕手の実力が顕著に反映することになる。何より、バッテリーの信頼関係は勝つためには欠くことはできない条件と言える。捕手は全身全霊で投手の女房役を務めなければならない。試合中は事細かな指示を出せない監督に代わって、監督の意向を組みながらチームを勝利に導くのも捕手の役割。チームを経営するのが監督の役割だとすれば、捕手は、現場で指揮を取る参謀といったところだ。私は、そんな捕手というポジションが昔から性分に合っていた。小学生の頃は、とにかく「負けたくなかった」。勝ちに固執するあまり、チームメイトの感情まで配慮する余裕はなかった。
(自分の言う通りにしろ、そうすれば勝てるから!)
そんな自信から、「こう動け!」「こっちに行け!」とチームメイトの心情には一切構わず、一方的に私が思う戦略の指示命令を押し付けていた。結果的に、私は小学校6年生の時、孤立することになった。
中学校では、他人の目を意識するようになった。これを言ったら嫌われるんじゃないか。これをやったら陰口を叩かれるんじゃないか。高校に進学しても、嫌われないこと、に意識を向け過ぎて、甲子園を期待される粒揃いでありながら、公式戦で勝てない最弱を極めた。私には、どんな時も折れそうな心を支えてくれた言葉があった。小学校5年生の頃は、私の野球人生で最も輝いていた時期だが、全幅の信頼を寄せていたコーチは、「分かっとるぞ。大丈夫、大丈夫」と何度も声を掛けてくれた。6年生で孤立した時には、クラスの担任の先生が「分かっとるけんね。大丈夫」とグラウンドの外で私の折れそうな心を支えてくれた。中学生の頃には大好きな祖母が、高校ではチームのマネージャーが、「分かっとるよ、大丈夫」といつも私に声を掛けてくれた。
大学では野球部に所属したが、チームの雰囲気が肌に合わず2ケ月で退部した。同じ寮で仲良くなった仲間と草野球チームを結成することになった。多くが高校野球でそれなりに腕を鳴らしたメンバーが集まった。発起人の私がチームキャプテンを務めさせてもらうことになった。一人ひとりが、チームメイトの強みや弱みを把握し、お互いの強みで仲間の弱みをカバーし合う風土が自然と出来上がっていた。一人ひとりが「分かってる。大丈夫」と理解し合った中、自分たちの個性を存分に発揮するプレーがチームのスタイルだった。そんなチームの雰囲気は、私の捕手としてのスタイルにも変化を与えた。
「こう動け!」「こっちに行け!」という指示命令ではなく、先ずは私自身が自分らしい強気のプレーを率先してやってみせるようになった。どんな時も、「大丈夫、大丈夫!思いっ切りいこう!」と仲間を鼓舞し、自分をずっと支え続けてくれた言葉でチームをリードした。私たちのチームは練習の度、試合の度に強くなった。偶然同じ大学、同じ寮に居合わせたメンバーで結成された草野球のチームでありながら、実業団や、甲子園経験者が揃う社会人チームでもない限り、私たちが負けることはなかった。大学3年を終えると、一年間の休学を申請し語学留学のためフロリダに渡米した。出発の日、大学の仲間が空港まで見送りに来てくれた。等身大の自分で接しても理解してくれる仲間たちが、笑顔で手を振ってくれた。
「大丈夫。お前が帰って来る場所はあるから安心して行って来い」
そんな仲間たちの無言のエールが、何よりも有り難かった。アメリカの地で熊本県出身の左投手だった日本人と知り合い、あっと言う間に打ち解け合った。毎晩、彼とするキャッチボールが楽しみだった。
「分かってる。大丈夫」
彼が投げるボールを受け、私も彼に「俺も分かってるぞ。大丈夫」と、想いをボールに込めて投げ返した。私は、アメリカで自分らしさを見つけ、自分という存在に自信を取り戻すことができた。1年間の留学を終え帰国すると、また仲間たちが空港まで出迎えてくれた。
「お帰り!」
「ただいま!」
一人ひとりと抱き合って1年ぶりの挨拶を交わしながら、居場所があることの有り難みを知った。
帰国後は、就職活動はせず、父親が経営する税理士事務所でコンサルティング業務を行なう為の資格取得に集中した。元々数字には強かったこともあり、経営コンサルタントとして初年度から順調に成果を出すことができた。だが、次第に重要なポジションと顧客を任されるようになると、また小学生時代の私が顔を覗かせ始めていた。
(自分の言う通りにしろ、そうすれば勝てるから!)
結果は、私に対するお客様の冷ややかな反応が物語っていた。会社の従業員との確執も広がっていった。ある研修で、そんな私の傲慢をへし折られた。
「お前は、一体何様のつもりだ!」
研修講師が言い放ったその言葉が、傲慢になっていた胸に突き刺さった。「お前が仕事を通して本当にやりたいことは何だ?」私は、自分の人生を通して学んで来たことを振り返った。
「居場所を創る」
どんな時も、「分かってる。大丈夫」と信じてくれていた祖母や恩師、仲間一人ひとりの存在、一つひとつの環境が、私がこれから歩むべき未来への道標となって導いてくれていた。程なくして、私は経営の師となる2人のメンターと出逢うことになった。一人は、MG(マネジメントゲーム)の開発者である西研究所の西順一郎先生。一人は、小説『The Goal』で有名なTOC(制約条件の理論)をゲーム化したソフトパワー研究所の清水信博社長だ。MGからは、利益を最大化する数字の見方を学び、TOCからは、利益を最速化する経営の見方を学んだ。
2011年11月11日、「NICE PLACE、GOOD PLACE、GOOD COMPANY」の創造のため、一社でも多くの企業、一人でも多くの人が、自分たちの居場所に「辿り着ける」ようにという願いを込めて、株式会社NICEONを創業した。私の名字である「四ケ所(しかしょ)」が読み方を変えると、九州弁で「よかところ」と読めることを西先生がアドバイスしてくださり、みんなにとっての「良い居場所」を創造することが私の使命であると、より一層覚悟が決まった。また、私にとっての独立は「生涯、正捕手」という役割を信念に据える決断でもあった。
これまで延べ800社を超える企業様に、MG、TOC研修を導入していただいた。その結果、年間利益が40万円だった製造業が今では3900万円の利益を出せるようになった事例をはじめ、導入前後で2~25倍の増益を果たす企業様が続出している。経営者が従業員に、従業員が経営者に、企業がお客様に、「大丈夫、大丈夫」と言ってあげられる信頼、尊重をベースに、一人ひとりが強みを伸ばし、互いの弱みを補い合い、真に強いチーム、全員にとって良い居場所を創ること。それが、私が私自身の人生から導き出した正捕手としての役割だ。多くの中小企業の経営者は今、たった一人で、会社を、従業員の生活を、お客様へのサービスを支えようと孤軍奮闘している。でも、本当は一人ひとりの経営者に、理想としたチーム、貢献したい社会、創造したい理念があったはずだ。
NICE PLACE、GOOD PLACE、GOOD COMPANY
私たちナイスオンは、関わるすべての企業と、また、その企業に関わるすべての人たちと共に、辿り着くべき理想の居場所「よかところ」を創造するバッテリーであり続けたい。
NICEON株式会社 四ケ所 秀樹
企業ロゴについて
このロゴは、NICEONの企業倫理である【至誠、天に通ず 〜内面の真実をもって事にあたる〜】を表したものです。
私たちNICEONの使命は、100年の永続を目指すという志を持った企業を、絶対的に守りきるということです。
そんな願いを表すものという意味で、宝珠という言葉が浮かんできました。
宝珠とは、病気を治す、水を浄化する、災いを防ぐなど、あらゆる願いを叶えるとされるものです。
この1つひとつの円は、その宝珠を、上から見たカタチになります。
そして、4つの円によってロゴが形成されているのは、社名の出発点である【よかところ(四ケ所という名前から)】から来ています。
また、上から見ているのにも理由があります。
それは、企業倫理である【天に通ず】の部分を表しており、宝珠の上部の円錐形が、天に向かって伸びる様子を表しています。
私たちNICEONは、組織として、まだまだ未熟で、これから、どんどん成長していかなければなりません。
その成長と共に、このロゴも成長していけるように、その若さや濁りをあえて表現した色やカタチになっています。
10年後には、このロゴが、もっと美しく、そして、球体に近づいていくように、内面の真実をもって事にあたることをお約束致します。
社名の由来
MGの師匠である、西順一郎氏が名付け親。
四ケ所という名前が、よかところ(いいところという意味の九州弁)と読めることに着目し、niceplace、goodplace、goodcompanyの創造のために、一社でも多くの企業が、一人でも多くの人がその場所に【辿り着ける】ようにという願いを込めたものです。
企業情報
社名 | NICEON株式会社[ナイスオン] |
所在地 | 〒841-0031佐賀県鳥栖市鎗田町281-5 |
設立日 | 2011年11月11日 |
資本金 | 300万円 |
代表 | 四ケ所秀樹 |
事業内容 | 経営・業務・人事コンサルティング |
取引銀行 | 北九州銀行 |
アクセス
役員紹介
代表取締役:四ケ所秀樹
1998年3月 | 関西学院大学法学部政治学科を卒業。 |
1998年4月 | 父親が経営する「四ケ所税理士事務所」「合資会社こちら総務部」に入社。 |
2011年2月 | 「株式会社DAQ」社外取締役に就任。任期は1年。 |
2011年11月 | 独立するために退職、「NICEON株式会社」設立、代表取締役に就任。 |
西研究所が主催するMG(MQ戦略ゲーム)やソフトパワー研究所が主催するTOC(制約理論)を通じて経営について学ぶ。
ひとりでも多くの方々に学んだことを伝えたいと考え、西研究所公認MGインストラクター、ソフトパワー研究所公認TOCインストラクターを取得する。
多種多様な業種の企業に対して、全員経営、全体最適思考を拡める事業を行なっている。