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2020/01/30

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学び

【率】による経営判断は正しいと言えるのか? 〜原価率を考える〜

皆さま、こんにちは!ナ.イ.ス.オ.ン株式会社の四.ケ.所.秀樹です。


昨日のブログでは、カツカレー屋さんのオーナーになって、粗利率を重視する経営について、シミュレーションしてみました。


昨日のブログは、こちらです。
【率】による経営判断は正しいと言えるのか? 〜粗利率を考える〜


結果はどうあれ、粗利率に拘ってしまうと、戦術が狭まってしまいます。


戦術は、千術です。


自らの思考が狭くなっていないか、問いを持つことは大事ですね。


それでは、今日のブログです。


原価率を考える

昨日のブログでは、【粗利率による経営判断】について考えてみました。


粗利率を守るならば、値下げをしたら、原価を下げるしか方法がありません。


それは、経営判断として正しいと言えるのでしょうか。


それが、昨日と問いでした。


今日は、粗利率と一対の関係である【原価率】について考えてみたいと思います。


原価率と粗利率は、足し算すると100%になります。


つまり、粗利率を守るということは、原価率を守ることと同じですよね。


でも、粗利率を守る経営者は、粗利率に意識があり、原価率を守る経営者は、原価率に意識があります。


とっても不思議なのですが、そうなんです。


なので、今日のブログは、【原価率】に意識がある経営にフォーカスしたいと思います。


昨日は、カツカレー屋さんでしたが、今日は、焼き肉屋さんのオーナーとして話を進めたいと思います。


一般的に、飲食店の原価率は、約30%と言われています。


300円の材料費であれば、1,000円の値付けをする世界ですね。


でも、焼き肉屋を経営する私は、そんな数字に興味はありませんでした。


とにかく美味しいお肉を、安く食べて欲しかったんです。





その代わり、お客さまには大変申し訳ないのですが、お店は、掘っ立て小屋のような作りにしました。


掘っ立て小屋のような焼き肉屋さん。


正直、お客さまが来て下さるのか、ものすごく不安でした。


でも、蓋を開けてみると、連日連夜、途切れることなくお客さまで溢れかえりました。


私は、めちゃくちゃ嬉しかったです。


そんな私に、税理士さんがこう言いました。


このままでは、いずれ、焼き肉屋さんを潰すことになりますよ!


私は、ウソでしょ?と思いました。


こんなにお客さまが来て下さっているのに、そんなことはない。


税理士さんに、そう伝えました。


そんな私に、税理士さんは、こう続けました。


調べてみると、原価率が55%もあるじゃないですか。


飲食店で、原価率が55%なんて、絶対にあり得ません。


税理士さんの言葉の根拠は、原価率でした。


皆さまは、いかが思われますでしょうか?


原価率55%の飲食店は、絶対に潰れますでしょうか?



【率】による経営判断は正しいと言えるのか?

どうやら、そうではないようです。


なぜなら、私の焼き肉店は、原価率が55%よりも上がったり下がったりしながら、今も順調に黒字経営を続けています。


もちろん、お客さまに喜んで頂きたいからと言って、500円のお肉を、400円で販売するような商売をしているわけではありません。


とにかく、お客さまに最大限の満足を提供することを1番に考えながら、お店の存続も考えています。


だけど、それが、原価率30%に拘ってしまうと、逆にその想いが叶わないと思ったのです。


だから、原価率を無視しました。


お店にも損はない程度に、お客さまの笑顔を追求することにしたのです。


私のお店のように、原価率が50%を超えるお店は、そうは無いと思います。


だからこそ、お客さまが、ずっと通って下さっています。


如何でしょうか?


粗利率、原価率を経営判断に使っても良いのでしょうか?


そうではなくて、経営の結果として、粗利率が良くなったり、悪くなったりするのではないでしょうか?


明日も、率による経営について、書いてみたいと思います。


今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。


今後とも、どうぞ宜しくお願いします。


ブログ筋トレVol.298

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この記事を書いた人

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
NICE ON株式会社(ナイスオン)代表取締役。
「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、5年間で1億円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

保有資格
■西研公認MGインストラクター
■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録
■交流個性解析士

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