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2019/12/10

MQ戦略ゲーム

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学び

作った製品の、1個あたりの原価は計算できるのか? 〜全部原価計算と直接原価計算〜

皆さま、こんにちは!NICE ONの四ケ所です。


昨日は、仕入れた商品を売る会社の原価計算について、損益計算書を交えてお伝えさせて頂きました。


昨日のブログは、こちらです。
仕入れた【商品】を売る会社、作った【製品】を売る会社。その原価の考え方とは?


その中で、損益計算書と【MQ会計表】の違いについても触れました。


それは、【当期商品仕入高】【期末商品棚卸高】が、損益計算書には記載がありますが、MQ会計表には記載がないというものでした。


以前のブログにて、損益計算書の致命的な欠点として、販売数量Qの概念が無いということを書かせて頂きましたが、実は、この欠点が副作用を生んでしまっています。


そのブログは、こちらです。
会社の数字は、5つの要素に分けて、シンプルに把握しよう!


その副作用とは、損益計算書では、日次決算が容易に出来ないということです。


日次決算が容易ではないということは、現状の数字の把握が極めて難しく、意思決定のために使う数字は、いつも、【過去】の数字になってしまいます。


一方で、MQ会計表の方は、毎日毎日、大まかな結果が分かっていますので、その現状を見ながら、未来(明日)を変える意思決定ができます。


この違いは、やってみると分かりますが、すごく大きなものです。


顧問の税理士さんに損益計算書を頂いてから、初めて結果を知るのではなく、自社独自のバロメーターを作ってみましょう。


速度メーターやガソリンの量、走行距離やカーナビが付いていない車では、安全に運転できませんよね?


それと同じことです。



原価の3要素を理解しよう! 〜材料費・労務費・工場経費〜

それでは、今日の本題です。


自社で作った製品を販売する会社の原価は、どのように計算するのでしょうか?


売価であるPから、原価であるVを差し引くと、1品あたりから得られる粗利Mが計算できます。


ただ、原価であるVの計算が、仕入れた商品ほど簡単ではないのです。


皆さまは、原価の3要素という言葉をご存じでしょうか?


その3要素とは、【材料費・労務費・工場経費】のことです。


材料費とは、文字通り、製品を作るための材料費のことです。


労務費とは、実際に製品を作っている社員さんへの給料だと思って下さい。


そして、工場経費とは、製品を作るために必要な経費になります。


例えば、工場の水道光熱費、家賃、機械のメンテナンス代や減価償却費などが、工場経費として計上されています。


分かりやすいように、簡略化して、その計算方法を書いてみますね。


まずは、材料費に関してですが、その計算には、材料の仕入れ金額と、材料のまま残っている在庫を使います。


期首材料棚卸高     10,000円・・・先月末の在庫
当期材料仕入高     100,000円・・・今月の仕入れ
期末材料棚卸高    ▲20,000円・・・今月末の在庫
           —————
材料費         90,000円・・・10,000+100,000-20,000


如何でしょうか?


材料費の計算方法は、OKでしょうか?


次に、工場経費です。


水道光熱費     10,000円
減価償却費     30,000円
工場家賃      20,000円
消耗品費      15,000円
         ————–
工場経費      75,000円・・・10,000+30,000+20,000+15,000


工場経費は、工場にかかっている経費の総額ですから、容易に計算することができますね。


最後に、工場で働いている社員さんへの給料の総額(これを労務費と言います)が、135,000円だったとします。


これで、原価の3要素が出揃いました。


材料費       90,000円
労務費        135,000円
工場経費      75,000円
         —————-
当期製品製造原価  300,000円・・・90,000+135,000+75,000


※実際には、上記の30万円に、【仕掛品在庫】【製品在庫】の増減を加味して【売上原価】を計算しますが、今回は、割愛します。


さて、ここからが問題です。


当期製品製造原価という、製造に関する全ての経費が出揃いましたが、製品1個あたりの製造原価は、どのように計算すれば良いのでしょうか?



作った製品の、1個あたりの原価は計算できるのか?

まずは、材料費の計算です。


製品を1個作るのに、その材料代がいくらかかるのかを案分すれば良いので、何とか計算できそうですね。


では、労務費と工場経費に関しては、どうすれば良いでしょうか?


作った数量で、割り算してあげればOKでしょうか?


例えば、先月は、700個を作ったとします。


そして、今月は、300個しか作らなかったとします。


このとき、製品1個あたりの労務費や工場経費は、どのように計算すれば良いのでしょうか?


700個で割り算したり、300個で割り算するのであれば、製品は同じなのに、その原価がコロコロと変わりますよね。


だとすれば、販売したときに得られる1個あたりの粗利は、どのように計算すれば良いのでしょうか?


だんだんと、話が複雑になってきましたね。


私もブログを書きながら、仕入れた商品を販売する会社の原価計算が、如何に簡単だったかを実感してきました。


それでは、そろそろ、今日のブログをまとめたいと思います。


結論から言うと、税務署に提出する損益計算書では、製品1個あたりの原価を計算する必要がありませんので、この問題は、経営する側だけが知りたいことになります。


そして、経営する側の会計は、MQ会計をお勧めしてきました。


それは、MQ会計の5要素(P・V・Q・F・G)を、時系列に見える化することで、会社の状態をよりリアルに掴めるからでした。


ただ・・


製造業の場合、そのVを計算しない限り、MQ会計表に落とし込むことができません。


落とし込むことが出来ないということは、【科学(的)経営】が出来ません。


ここで、満を持して登場するのが、経営者用の原価計算である、直接原価計算(ダイレクトコスト)なのです。





数日前のブログにて、J.N.Harrisという人が、【わが社は先月いくら儲けたか?(What Did We Earn Last Month?)】という論文を、1936年に公表したことを紹介させて頂きました。


J.N.Harrisが、この論文を通して伝えたかったことは、タイトルの通り、作った数量によって原価がコロコロと変わるので、会社が儲かっているのか損しているのか、【本当の利益が分からない】ということでした。


では、どうすれば良いのでしょうか?


どうすれば、意思決定に使える数字になるのでしょうか?


明日のブログは、このお話の続きになります。


うまく伝えられているのか・・


時間をおいて、再度、見直します・・


今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。


今後とも、どうぞ宜しくお願いします。


ブログ筋トレVol.247

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この記事を書いた人

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
NICE ON株式会社(ナイスオン)代表取締役。
「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、5年間で1億円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

保有資格
■西研公認MGインストラクター
■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録
■交流個性解析士

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