2021/12/06
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2019/12/09
MQ戦略ゲーム
学び
皆さま、こんにちは!ナ.イ.ス.オ.ン株式会社の四.ケ.所.秀樹です。
昨日のブログでは、原価計算には、経営者用と税務署用の2種類があることをお伝えさせて頂きました。
昨日のブログは、こちらです。
原価計算には2種類あると知ったときの衝撃・・ 〜税務署(税理士)用と経営(者)用〜
誤解を生むといけませんので、1つだけ加えさせて頂くと、私は、税務署用の原価計算を否定しているわけではありません。
国で決められた原価計算基準ですし、この基準に則り、利益を計算することも重々承知しております。
お伝えしたかったことは、この基準を、そのまま【経営の意思決定】に使っても良いのだろうか?という【問い】でした。
皆さまは、如何が思われましたでしょうか?
どこかで、ゆっくりとお話しできる機会があると、嬉しいですね。
会計の世界では、当期商品仕入高(額)と、売上原価という言葉は、全く意味が異なります。
しかし、この2つを混同して使われる方って、意外に多くいらっしゃいます。
売上原価のことを話されているのに、仕入れという言葉を使われていたり・・
もちろん、その逆もあります。
では、【仕入れ】と【売上原価】は、どう違うのでしょうか?
今月、1個500円の筆箱を、100個【仕入れ】ました。
そのうち、80個が【売れて】、20個が【在庫として】残りました。
この、売れた80個分に相当する金額を【売上原価】といいます。
そして、その筆箱を1個700円で販売したとすると、利益を計算する損益計算書は、次のようになります。
売上高 56,000円・・・700×80個
————
当期商品仕入高 50,000円・・・・・・・・500×100個
期末商品棚卸高 ▲10,000円・・・・・・・・500×20個
売上原価 40,000円・・・50,000円-10,000円
————
売上総利益(粗利総額) 16,000円・・・56,000円-40,000円
さらに、給料などの固定費が15,000円だったとすると、損益計算書は下図のようになります。
売上高 56,000円・・・700×80個
————
当期商品仕入高 50,000円・・・・・・・・500×100個
期末商品棚卸高 ▲10,000円・・・・・・・・500×20個
売上原価 40,000円・・・50,000円-10,000円
————
売上総利益(粗利総額) 16,000円・・・56,000円-40,000円
————
期間費用・固定費 15,000円
利益 1,000円・・・16,000円-15,000円
————
如何でしょうか?
少しは、損益計算書の概略を、伝えることができましたでしょうか?
また、この損益計算書を、MQ会計の5要素で説明をさせて頂くと、次のようになります。
P(売価) 700円
V(原価・変動単価) 500円
—-
M(粗利) 200円
—-
Q(販売数量) 80個
—-
PQ(売上高) 56,000円
VQ(売上原価) 40,000円
—-
MQ(粗利総額) 16,000円
—-
F(固定費) 15,000円
—-
G(利益) 1,000円
何か、お気づきでしょうか?
そうです。
【当期商品仕入高】が記載されていませんよね。
そして、【期末商品棚卸高】も記載されていません。
ここには、実は、大きな【意味と価値】があるのですが、またの機会に、ブログにて紹介させて頂きたいと思います。
話を戻しますね。
先ほどの例は、【仕入れた商品を売る会社】について、説明させて頂きました。
ここで分かったことは、仕入れた商品を売る会社は、1品当たりの仕入れ金額が【原価・変動単価】になり、その金額に販売数量を乗じると【売上原価】になるということです。
なので、仕入れた商品を売る会社にとっては、昨日のブログ【原価計算には2種類ある】という話は関係ないことになります。
つまり、昨日のブログは、【作った製品を売る会社】にとっての、大いなる問いかけだったのです。
仕入れた筆箱ではなく、作った筆箱を売るとき、その原価はどのように考えれば良いのでしょうか?
それは、明日のブログにて、お伝えさえて頂きますね!
今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
ブログ筋トレVol.246