2021/12/06
MQ戦略ゲーム
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2019/12/07
MQ戦略ゲーム
学び
皆さま、こんにちは!ナ.イ.ス.オ.ン株式会社の四.ケ.所.秀樹です。
昨日のブログでは、経営者の赤字癖、黒字癖について書きました。
考え方ひとつで、気付かないうちに赤字に向かってしまう・・・
すごく怖いことですよね。
昨日のブログは、こちらです。
あなたは黒字癖?それとも赤字癖?! 〜赤字になる経営者の考え方〜
経営者にとって、赤字癖の経営に気付くことも大切ですが、もう1つ、値決めの重要性に気付くことも大切です。
なので、今日は、値決めについて書いてみたいと思います。
今日もぜひ、最後までお付き合い下さいね。
皆さまに、質問です。
1,000円で仕入れた商品を、粗利率20%で販売するには、いくらで売れば良いでしょうか?
読み進める前に、少し考えてみて下さいね。
瞬間的に、1,200円。
あるいは、
1,000円の仕入れ値に、20%をかけて計算した200円を上乗せして、1,200円。
そんなふうに思いませんでしたか?
これ、完全なる勘違いです。
下の図をご覧下さい。
1,000円で仕入れた商品を、1,200円で売ったとしても、粗利率は17%にしかなりません。
頭の中で計算した粗利率は、20%なのです。
しかし、結果は17%。
この結果を見た経営者は、この決算書は何かおかしいと言います。
いや、おかしいのは、そもそもの値付けが・・
こうやって赤字に向かうケースもあるんです。
では、正しい値付けはというと、1,250円が正解になります。
下の図の通り、1,250円で売って初めて、粗利率は20%になります。
計算方法は、仕入れ値を原価率で割るだけです。
目標の粗利率が20%ですから、必然的に原価率は80%になります。
今回の場合は、1,000円が仕入れ値でしたから、1,000円÷80%=1,250円と、計算することができます。
昨日か一昨日のブログでも書きましたが、思い込みがありますから、きちんと確認した方が良いと思います。
こういう勘違いって、意外と多いはずですから。
2つめの質問に移ります。
皆さま、10%値上げすることが出来たら、利益は何%アップしそうですか?
10%の値上げだから、10%のアップでしょうか?
それとも、値決めは大事だって言うくらいですから、20〜30%はアップしそうでしょうか?
こういうときこそ、MQ会計のカタチを覚えておけば、すぐに確認できますね。
それでは、いつもと同じ数字を使って、計算してみましょう。
まずは、下の図をご覧下さい。
これが、現状の数字です。
今まで、30円で売っていたものを、10%値上げして売りますので、33円が売価になりますね。
それが、下の図になります。
これで、準備完了です。
あとは、右側の数字を変更していきましょう。
すると、利益Gは50になりますよね。
現状20だった利益が、50!!!
つまり、2.5倍です!!!
200万円なら500万円。
2,000万円なら5,000万円。
2億円なら5億円。
10%値上げできたら、10%利益が上がるなんてものではないのです。
売価Pは、利益に対する感度が最も高いのです。
つまり、大きく上がると言うことは、大きく下がるということです。
牛丼・・
ハンバーガー・・
値下げして販売した結果、どうなりましたでしょうか・・?
10%値下げしたら、10%販売数量を増やすだけでは、今までと同じ利益は確保できません。
10%値引きをしたら、10%販売数量を増やせば利益は同じになるか?!
これが、値決めこそ経営と言われる理由です。
如何でしょうか?
皆さまは、どのように値決めなさっていますか?
その値決めが、利益に大いなる影響を与えているはずです。
皆さまの会社の販売データを、よーくご覧下さいね。
今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
ブログ筋トレVol.244