2022/02/16
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全体最適思考
ブログ筋トレ
2019/08/18
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全体最適思考
皆さま、こんにちは!ナ.イ.ス.オ.ン株式会社の四.ケ.所.秀樹です。
息子が星陵高校に入ってくれたら嬉しいなと思っていたくらい、私は、星陵高校のファンなのですが、昨日の甲子園での試合も素晴らしかったですね。
試合後のコメント、勝った星陵高校のエース奥川君の涙。
星陵高校の皆さんは、本当にその人間性が素晴らしいなって感心します。
読売ジャイアンツやニューヨーク・ヤンキースで活躍された松井秀喜さんなど、数々のスター選手を育てられた山下前監督が築かれた風土が、伝統として継がれているのだと思います。
そんな激闘が続く夏の甲子園は、いよいよベスト8が出揃って佳境に入ってきましたが、息子の高校がある鳥栖・三養基地区では、新人戦が始まりました。
昨日は、その初戦でしたが、見事に突破したようです。
今日は、その応援に行けるので、とっても楽しみです。
昨年の経験で、今の私に最も大きな影響を与えているのは、【評価基準】の在り方です。
ある製造工場の在庫と製造リードタイム(製品が出来上がるまでの時間)に着目し、その改善を図ることになりました。
そこで、まず行ったのがTOC研修です。
ここに、1時間を計測できる砂時計があったとします。
この砂時計が、1時間ピッタリを計測できるのは、くびれの部分が全体をコントロールしているからです。
では、この砂時計が、30分を計測することが出来るようにするためには、どうすれば良いでしょうか?
砂の量を倍にすれば良いでしょうか?
砂時計の材質を変えれば良いでしょうか?
砂時計の底を大きくしたら良いでしょうか?
答えは、NOですよね。
これらは、部分の改善に過ぎないので、部分最適と呼びます。
そして、この部分最適を全部足しても、全体最適とはイコールではありません。
つまり、各工程の全てを100%で稼働しても、会社が良くなることには繋がっていないのです。
では、先ほどの砂時計の質問に戻ります。
砂時計の場合は、くびれの部分が全てを制限しているわけですから、この部分がボトルネックになります。
このボトルネックになってるくびれの太さを倍の太さにすれば、他の部分は何の改善をしなくても、30分が計測できる砂時計になります。
この改善の真理こそが、企業の業務時間を半分にするカギを握っています。
このことを工場の皆さんと共有したうえで、現場の改善に取りかかりました。
なので、今、取り組もうとしていることが、常に、全体最適になっているかという問いを出し続けておりました。
しかし、その成果の聞き方に問題がありました。
その時は、全く気が付いていなかったのですが…
この製造工場は、100名近くの社員さんが働いておられ、その工程ごとに部署が分かれていました。
その100名のうち、TOC研修を受けて頂いたのは、リーダーである20名くらいでした。
そのリーダーが部署に戻り、それぞれに取り組みを実践されました。
そして、私は…
それぞれのリーダーに、成果を聞いていたのです。
それぞれに、ものすごく成果が出ていたので、私も安心し、すごく喜んでいたのをハッキリと覚えています。
もう、お気づきになっているかもしれませんが、それぞれで取り組んでおりましたので、パタッと成果が止まり、行き詰まりました。
まさに、部分最適を喜んでいたのだと、この時に気がつきました。
あれだけ、部分最適を全部足しても会社は良くならないと言っておきながら、その評価をするときに、部分最適になる聞き方をしてしまっているとは…
そこで、改めて全体最適の意味を共有し、部署ごとの評価をやめました。
そして、改めて、工場内を見て回りました。
そこでは、各工程の最速化が蔓延しているかのような、仕掛品の残り方でした。
幹部全員で見て回り、担当の方と意見交換し、これからの理想を伝えて回りました。
評価の仕方を間違えると、全体の成果に繋がらない。
私は、このことを肝に命じました。
私の質問の仕方で、企業が良化したり、悪化したりしてしまいます。
そういうお志事をさせていることを自覚して、自らの言葉に注意深く耳を傾けていきます。
気づけないとは、何と恐ろしいことか…
今回は、そんな私の体験を共有させて頂きました。
今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
ブログ筋トレVol.132