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2019/12/04

MQ戦略ゲーム

学び

【利益最大化】を目指すなら、まずは、利益の計算方法を明確にしよう!

皆さま、こんにちは!ナ.イ.ス.オ.ン株式会社の四.ケ.所.秀樹です。

昨日は、10%値引きをしたら、10%だけ販売数量を増やせば良いのか?について考えてみました。

昨日のブログは、こちらです。
10%値引きをしたら、10%販売数量を増やせば利益は同じになるか?!

答えは、NO!でしたが、少し具体的に説明をしてみたいと思います。

例えば、下記のような会社があったとします。

単位は、なんでも構いません。



それでは、この会社の売価を10%下げて、数量を10%上げてみると、利益が変わらないのかどうかを計算してみましょう。

MQ会計は、カタチさえ覚えておけば、いつでも簡単に計算できますので、ぜひ、この機会に覚えてみて下さいね。

まず、売価が30円のものを、10%値下げすると、27円になります。

値下げをしただけで、原価は変わりませんので、10円あった粗利が7円に減ります。

この状態で、販売数量を10%アップさせて、11個にしてみます。

これで、準備は整いました。



では、結果です。

下の図の通り、この会社の場合は、赤字に転落してしまいました。



ということは、10%値引きして売るんだったら、10%以上に販売数量を増やしていかないと、今までと同じ利益にはならないことが分かりますね。

これを、4要素(P・V・Q・F)によって、【利益に対する感度が違う】と言います。

決して、頭の中で計算しない方が良いですよ。

私たちには、どうしても【思い込み】がありますから、実は、すごく怖いことなのです。

思い込みで、最初から赤字になる意思決定をしてしまっていたら、どう足掻いても赤字になるんです。

先ほどの例のように、計算はすぐに終わりますから、一度確認してみることを習慣にしましょう。


【利益最大化】を目指すなら、まずは、利益の計算方法を明確にしよう!

今期は、【利益】最大化を目指します!

今期は、昨年より1円でも多く【利益】を増やそう!

皆さまの会社にも、こういう目標が掲げられているかもしれませんが、ここで、1つ質問です。

利益って、どうやって計算するんでしょうか?

研修会場にて聞いてみると、えーっと・・・【売上から経費を引く!】のように、【売上】を基準に考えておられる方が多いように思います。

これが、【とにかく売上を上げれば利益が増える!】という、売上至上主義に繋がっているように感じます。

これは、【思い込み】に過ぎません。

売上が増えれば、利益は増えるかもしれませんし、変わらないかもしれませんし、減るかもしれません。

つまり、【分からない】のです。

では、もう一度、先ほどの質問に戻りますね。

利益って、どうやって計算するんでしょうか?

それは、下記の利益の構造を見ると、すぐに分かります。



利益は、MQ(粗利総額)からF(期間費用・固定費)を差し引くだけなのです。

つまり、利益最大化は、別の言葉に言い換えることが出来ます。

ズバリ・・・

MQ(粗利総額)とF(期間費用・固定費)の差額を最大化せよ!

と、いうことです。

F(期間費用・固定費)が、空っぽのお風呂だとしますよね。

そこに、M(Margin、粗利)というお湯が、商品を販売するごとに注ぎ込まれます。

会社というのは、このお風呂が満タンになるまでは、ズーッと赤字です。

もし、満タンになったとしても、まだ、損益分岐、いわゆるトントンに到達したに過ぎません。

そうではなくて、お風呂からM(Margin、粗利)が溢れ始めて、ようやく黒字に突入なのです。



如何でしょうか?

利益を最大化しよう!と言われるよりも、MQとFの差額を最大化しよう!と言われる方が、具体的なストーリーが頭に浮かんできませんか?

MQ会計は、【儲けのための会計】というのが、少しでも伝わっていましたら嬉しいです。

今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。

今後とも、どうぞ宜しくお願いします。

ブログ筋トレVol.242

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この記事を書いた人

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
NICE ON株式会社(ナイスオン)代表取締役。
「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、5年間で1億円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

保有資格
■西研公認MGインストラクター
■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録
■交流個性解析士

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