2021/12/06
MQ戦略ゲーム
ブログ筋トレ
2019/12/04
MQ戦略ゲーム
学び
皆さま、こんにちは!ナ.イ.ス.オ.ン株式会社の四.ケ.所.秀樹です。
昨日は、10%値引きをしたら、10%だけ販売数量を増やせば良いのか?について考えてみました。
昨日のブログは、こちらです。
10%値引きをしたら、10%販売数量を増やせば利益は同じになるか?!
答えは、NO!でしたが、少し具体的に説明をしてみたいと思います。
例えば、下記のような会社があったとします。
単位は、なんでも構いません。
それでは、この会社の売価を10%下げて、数量を10%上げてみると、利益が変わらないのかどうかを計算してみましょう。
MQ会計は、カタチさえ覚えておけば、いつでも簡単に計算できますので、ぜひ、この機会に覚えてみて下さいね。
まず、売価が30円のものを、10%値下げすると、27円になります。
値下げをしただけで、原価は変わりませんので、10円あった粗利が7円に減ります。
この状態で、販売数量を10%アップさせて、11個にしてみます。
これで、準備は整いました。
では、結果です。
下の図の通り、この会社の場合は、赤字に転落してしまいました。
ということは、10%値引きして売るんだったら、10%以上に販売数量を増やしていかないと、今までと同じ利益にはならないことが分かりますね。
これを、4要素(P・V・Q・F)によって、【利益に対する感度が違う】と言います。
決して、頭の中で計算しない方が良いですよ。
私たちには、どうしても【思い込み】がありますから、実は、すごく怖いことなのです。
思い込みで、最初から赤字になる意思決定をしてしまっていたら、どう足掻いても赤字になるんです。
先ほどの例のように、計算はすぐに終わりますから、一度確認してみることを習慣にしましょう。
今期は、【利益】最大化を目指します!
今期は、昨年より1円でも多く【利益】を増やそう!
皆さまの会社にも、こういう目標が掲げられているかもしれませんが、ここで、1つ質問です。
利益って、どうやって計算するんでしょうか?
研修会場にて聞いてみると、えーっと・・・【売上から経費を引く!】のように、【売上】を基準に考えておられる方が多いように思います。
これが、【とにかく売上を上げれば利益が増える!】という、売上至上主義に繋がっているように感じます。
これは、【思い込み】に過ぎません。
売上が増えれば、利益は増えるかもしれませんし、変わらないかもしれませんし、減るかもしれません。
つまり、【分からない】のです。
では、もう一度、先ほどの質問に戻りますね。
利益って、どうやって計算するんでしょうか?
それは、下記の利益の構造を見ると、すぐに分かります。
利益は、MQ(粗利総額)からF(期間費用・固定費)を差し引くだけなのです。
つまり、利益最大化は、別の言葉に言い換えることが出来ます。
ズバリ・・・
MQ(粗利総額)とF(期間費用・固定費)の差額を最大化せよ!
と、いうことです。
F(期間費用・固定費)が、空っぽのお風呂だとしますよね。
そこに、M(Margin、粗利)というお湯が、商品を販売するごとに注ぎ込まれます。
会社というのは、このお風呂が満タンになるまでは、ズーッと赤字です。
もし、満タンになったとしても、まだ、損益分岐、いわゆるトントンに到達したに過ぎません。
そうではなくて、お風呂からM(Margin、粗利)が溢れ始めて、ようやく黒字に突入なのです。
如何でしょうか?
利益を最大化しよう!と言われるよりも、MQとFの差額を最大化しよう!と言われる方が、具体的なストーリーが頭に浮かんできませんか?
MQ会計は、【儲けのための会計】というのが、少しでも伝わっていましたら嬉しいです。
今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
ブログ筋トレVol.242