ブログ筋トレ

           

2025/05/26

ラッカープラン

目標は、描くものではなく“設計する”もの・・ラッカープランで経営を具体化する


皆さま、こんにちは。

ナイスオンホールディングスの四ケ所秀樹です。

ブログを再開して11週目・・

第1四半期もいよいよ後半戦、これまでの振り返りと基盤づくりの中で、”理念・組織・業務・お金”と整えてきた土台の上に、いよいよ、“目標”という未来像を数字として具体化するタイミングです。

その鍵となるのが、”ラッカープラン”です。

株式会社ソフトパワー研究所の清水信博所長にご指導いただいている理論です。

この理論を教わってから、私の”経営計画”に対する考え方がガラリと変わりました。

毎年、博多にてご指導をいただく機会がございますので、皆さまもぜひ、チェックなさってくださいませ。

2026年1月16・17日 ラッカープランセミナー博多開催

本日は、その情報のシェアでございます。


経営における“目標”とは何か?

よく、”ビジョン”や”目標”は「描く」と言います。

でも、私は次のように考えています。

目標とは、願望ではなく“設計”である。

たとえば・・

・「社員さんに賞与を出したい」

・「給与を上げてあげたい」

・「みんなで分かち合いたい」

これは経営者としての優しさであり、理想です。

でも、それが現実にならないからこそ、もどかしさが生まれます。

そして、社員さんからはこんな声が聞こえてきます。

・「賞与が出るって言ってたのに、結局・・」

・「また“節税”で終わったんじゃないか・・?」

・「どうせ、決算賞与は期待しないほうがいいよね」


なぜ、決算賞与は“信じられない”のか?

実際、現場では多くの社員さんがこう言います。

「社長は利益を操作してる」

極端に聞こえるかもしれませんが、「利益が出たら出す」という言葉の裏で、実際には・・

・保険に加入したり

・車を買ったり

・設備投資で利益を圧縮したり

その様子を見ている社員さんは、「結局、自分たちには還元されていない」と感じてしまうのです。


だからこそ、”利益分配”ではなく”付加価値設計”

ラッカープランの真髄は、ここにあります。

・利益が出た“あと”に分けるのではない

・付加価値(MQ)を“どう作るか”を先に設計する

そして、

・その分を“どう分けるか”を明確にする

つまり、人件費(F1)を“先に決める”という発想です。

この発想に立てば、社員さんはこう考えるようになります。

「社長は、本氣で給与を上げようと思ってくれている」

「そのために、自分たちはMQをどう上げるか考えよう」

「分かち合うってこういうことなんだ」


利益分配は、永遠に“納得されない”

以前のブログにも書きましたが、”利益の配分”と言っている限り、社員さんが納得する日は永遠に来ません。

なぜなら、”利益”というものが、

・節税で消える

・経営判断で変わる

・社長のさじ加減で上下する

という“不安定な指標”だからです。


ラッカープランとは、「相互扶助の仕組み」である

ラッカープランでは、以下の指標を使います。

MQ:粗利総額(付加価値)

F1:人件費

MQ/F1:人件費生産性

この指標を使う理由は明快です。

・MQは変動する(外部要因の影響を受ける)

・F1は安定している(給与・雇用契約は固定)

だから、分母に安定しているF1を置き、「どれだけMQを“積み上げることができるか”」を考える。

これが、目標を“設計”するということです。


経営計画は、体質を映す設計図

私が学んできた中で、心に響いた表現があります。

「その成長は、筋肉か?それとも脂肪か?」

経営計画とは、”未来のB/Sを数値化する”だけではありません。

その計画が、筋肉質な体質を目指しているのか?

それとも、なんとなく膨らんでいくだけの肥満体質なのか?

それを見抜けるのが、ラッカープランです。

・人件費を先に決める

・そのために、MQをどう積み上げるかを考える

・思想と数字が一致した計画になる


ラッカープランは、「社員さんを輝かせる設計図」

この考え方が腹落ちすると、社員さん自身が、自分たちのMQを意識するようになります。

・どうすれば、自分の仕事がMQに貢献できるか?

・このプロジェクトは、どれくらいのMQを生むか?

「評価されるために頑張る」ではなく、「分かち合うために生み出す」という意識が育っていくのです。

この状態になった組織は、強いです。

目標が、”社長の想い”だけではなく、“全員の意志”として共有されているからです。


次週は「チームで戦う」・・目標達成の“仕組み化”へ

目標が明確になったら、次に必要なのは「どうやってチームで達成していくか」です。

次週のテーマは、「高校野球観戦記:スポーツから学ぶチームワーク」

・個の力ではなく、組織で挑むこと

・誰がエースかではなく、誰が支えているか

・“目標を共有する”文化が、どう根づいているか

ラッカープランで設計された目標が、現場でどう息づくか・・


本日も、最後までお読みいただき誠にありがとうございました!

それでは、素敵な一週間をお過ごしください。

今週も、皆さまにとって輝く毎日でありますように。

ナイスオンホールディングス株式会社

四ケ所秀樹


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”社員さんが納得し、自ら動く設計図”を一緒に“組み立て”てまいりましょう!

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この記事を書いた人

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)

ナイスオンホールディングス株式会社 代表取締役。
「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、5年間で1億円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

保有資格
■西研公認MGインストラクター
■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録
■交流個性解析士

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