ブログ筋トレ

           

2019/06/04

書評

佐々木正悟著:やめられなくなる小さな習慣 〜自分のことは、自分で変える。何としても習慣化したいことがある人にお勧め〜

皆さま、こんにちは!ナ.イ.ス.オ.ン株式会社の四.ケ.所.秀樹です。


私は、今、【ブログを習慣化】するために、兎にも角にも毎日書いて、更新し続けています。


ただ、書き始めてから、もうすぐ2ヶ月になろうとしておりますが、ブログを更新するために、無意識に何かをやっていたりするわけではないので、習慣化にはほど遠い状況だと思います。


そこで、【習慣化】について、技術面・心理面からヒントを得るために、佐々木正悟さん著【やめられなくなる小さな習慣】を読んでみました。





Amazonには、本の内容について、次のように紹介されていましたが、私なりに書評させて頂きたいと思います。




習慣化のカギは報酬にある

皆さまは、1万時間の法則ってご存じでしょうか?


1万時間の練習を積みさえすれば、誰でもその分野における【天才】になれるという法則です。


私は、鍛錬という言葉の意味として、【千回、1万回と繰り返すことで、身につけていくもの】と教わったことがありますが、法則があるとは知りませんでした。


ただ、1万という数字が共通しているので、間違いではないであろうと思いました。


ここで、1万という数字を分解して考えてみたいのですが、毎日30分で55年、毎日1時間で27年です・・


1日5時間、日々休むことなく頑張っても、スペシャリストになるまで5年半・・


気が遠くなりませんか・・?


ここで、間違ってはいけないのは、天才(スペシャリスト)になることと、習慣化は違うということです。


1万時間をかけて習慣化するのではなく、習慣化をすることで、いつの間にか、天才の域に達していると考えてみて頂きたいのです。



習慣の3タイプ

では、どのようにすれば習慣化できるのでしょうか?


著者の佐々木さんは、【報酬がある行動を、人を含む全ての動物が「習慣化」する。これは「科学」なので、再現可能。結果が出るまで継続してやりたいのなら、それに報酬を付けることが絶対に必要】だと書かれています。


そのためにも、習慣には【3タイプ】があることを知っておかなければなりません。


・タイプ1:トレーニング・・練習を必要とする習慣。ゴールが終わりにあるのが特徴。例:英語の勉強


・タイプ2:日課・・特別な能力がなくても日々繰り返すことができる習慣。例:ウォーキング、5時に起きる


・タイプ3:禁止・・悪癖をやめようとして、意識的に禁止を継続している状態。例:禁煙、禁酒


例えば、ダイエットを始めよう!と思っているとします。


それは、どのタイプの習慣が必要でしょうか?


ダイエットと一言で言っても、何をするのかでタイプが異なりますよね。


今から、自分が始めようとしていることが、どのタイプに分類できるのか、まずは検討してみることが大切ですね。


次に、習慣化の【報酬】にも3つあるのだそうです。



報酬の3タイプ

・報酬1:自己肯定感・・自己否定から脱し、自分に自信が持てるようになる。


・報酬2:成長すること・・技術面に限らず、例えば早起きを習慣化すれば、その分、今までやれなかったことが出来るので、成長できる。


・報酬3:習慣の連鎖反応を起こす・・私たちが望んでいるのは大きな成果。そして、そのためには、習慣の連鎖反応を起こす必要がある。


この3つの中でも、佐々木さんが重要視されているのが、報酬の3つめに書かれている【習慣の連鎖反応】です。


なぜなら、1つの良い習慣は、他の良い習慣を連鎖的に促し、それぞれの習慣が、お互いを支えることになるからだそうです。


この連鎖反応に関して、アナハイムエンジェルスの大谷翔平選手のマンダラを例に出して書かれていますが、ものすごく納得しました。


そして、この本の第1章を読んで思うことは、習慣化は【技術であり、科学である】ということです。


だからこそ、しっかりとその技術や科学を学びさえすれは、誰にでも習慣化は可能なのだと思いました。



習慣化は技術。練習すればできる

変化の激しい現代では、もうPDCAは回せないと表現されたりします。


しかし、佐々木さんは、習慣化にはPDCAを利用しようと書かれています。


・P=PLAN・・まず計画する
・D=DO・・計画を実行する
・C=CHECK・・実行内容をチェックする
・A=ANALYZE・・チェックした内容を分析して、よりよい計画を立てる


そして、第2章を読み進めると、PDCAの【C】がすごく重要であることが分かってきます。


つまり、現状分析ですよね。


経営も同じですが、それが感覚ではなくデータになっていないと、【科学的】に未来を考えることは出来ません。


目標との【差額】を正確に捉えるには、どうしてもデータが必要なのです。


佐々木さんが、なぜに、【習慣化は技術】であると書かれているのか、その理由がよく理解できました。


また、その行動が無意識に出来るようになったのであれば、必要な技術の記憶が、大脳基底核に移されるのだそうです。


ここまでくれば目標達成!ということですが、逆に言えば、ここまで辿り着くためにPDCAを回し続けるということです。


では、どうやって辿り着いたと判断できると思いますか?


それは、【検討している】かどうか、だそうです。


習慣化が不十分な人は、【検討する】ことが非常に多いのだそうです。


確かに、その通りですよね。


検討している段階で、すでに無意識ではありません。


単に習慣化と言っても、その奥深さを感じてしまいました。


ここで、第2章に書かれていた佐々木さんの言葉を、そのまま引用させて頂きますね。


———————————–
習慣の技術的側面に注目し、そのトレーニングの記録をつけ、PDCAを回し、さらにそれを「二人」でもいいので共有するようにする。このすべてのピースがそろったとき、ダイエットでも語学学習でも早起きでも節約でも、なめらかに回り出します。
———————————–


第2章では、佐々木さんご自身の体験も書かれており、習慣化するための【技術】が心理の面からも理解できて、練習すれば誰でも出来るようになるよというメッセージが、心にスーッと入ってきました。



悪癖に流れ込むエネルギーをせき止める

この本の目次を見たとき、最も読みたかったのがこの第3章でした。


連鎖反応を引き起こすカギが、この【悪癖を止める】ことのような気がしたからです。


読み始めると、早速、思い当たることが書いてありました。


習慣化を失敗に導く【えげつない要因】は、【極度の容易さ】【極度の快適さ】である。


だからこそ、習慣化のためには、【何もしない】という選択肢だけは封印しなければならないそうです。


【まったく何もせずにサボる】という選択肢の封印です。


何もしないことで得られるものが、【極度の容易さ】【極度の快適さ】なのです。


そして、これらの要素の定着は、3日あれば十分だそうです。


3日何もしないだけで、定着してしまう・・


これはものすごく強烈なことですが、あまりにも思い当たる節があって、思わず笑ってしまいました。


では、どうしたら良いでしょうか?


第1章で書かれていた、【報酬】を利用するということですよね。


何もしないで得られる【えげつない報酬】よりも、少しでも良いから続けた方が、得られる報酬が大きくなるような仕組みを考えるのです。


それを助けてくれるアプリが、いくつか紹介されていましたが、そのアプリのコンセプトからも、習慣化というのが、いかに難しいことかを考えさせられました。


だからこそ、習慣化によって得られるメリットは、人生をも変えてしまうようなインパクトがあるのだと、改めて感じさせて頂きました。


この章の最後のほうに、こんな文章が書かれていました。


———————————–
平日はやるが休日は休む
奇数日はやるけど偶数日は休む
というやり方の方が、難しいのです
———————————–



つまり、とにかく悪癖をやめるにあたっては、【完全にすっぱりやめてしまう】のがとても大事だそうです。


そして、やめたことによる苦しみは、もしあったとしてもたいてい3日のうちがピークであり、私たちは、報酬頼みで行動する生き物なので、他の報酬に頼った行動を選択するようになるそうです。


ここまで、読んだときに、私は1つ、実行することを決めました。


それは、最後に発表させて頂きますw



習慣の連鎖反応で生活を一新する

第4章は、私自身、時間という概念を仕事として取り扱っているので、とても興味深いものでした。


時間というものを、これまで以上に大切に考える【キッカケ】を頂きました。


第3章が読みたかったと先ほど書きましたが、結局は、この第4章を繰り返し読んでしまいました。


おそらく、著者である佐々木さんの、次の言葉が、私の胸に突き刺さったからだと思います。


【わずかな時間】などというものはない。


5分をわずかな時間と考えてしまうと、5分を大切に使えませんよね。


5分にも意味があると思えば、その5分で出来ることを考えますよね。


5分間走ろう。


5分間勉強しよう。


5分間掃除しよう。


たった5分間だけ実行したとしても、何の意味もないという人は、きっとこう言って何も始めないでしょう。


私には、そのための【時間がない】と。


まとまった時間が大事ではなくて、すべての時間が大事。


そして、5分だろうが10分だろうが、1時間だろうが、それぞれの時間が大事。


2020年4月22日 追記
というよりも、自分のために5分という時間を大切に出来ない人は、1時間という時間の使い方を、きっと間違っていると思います。


自分の夢のために、この5分だけは何よりも優先すると決めたのに、その時間を作れない。


その人が使う1時間は、きっと、自分の夢のためじゃない気がします。
以上、追記終わり。


ゼロではなかったのであれば、その日も出来たことにして良いんです。


夢のために、少なくとも5分を前進させたのです。


なぜなら、第3章でご紹介させて頂いた、えげつない要因を得ることがないのですから。


この時間という概念を大切にするために、著者である佐々木さんが勧めていらっしゃるのが、【早く寝る】ということです。


すごく嬉しかったですね〜


なぜなら、私は早く寝ているからです(あまりにも単純w)


それはさておき、早く寝ることで得られるメリットについて書かれていましたが、私自身も同じ体験をしていましたので、凄く共感しました。


朝4時に起きて、朝9時にはその日の大切な仕事を終わらせるという生活を続けていましたから、朝9時から何が起きるかは、体験しておりました。


これは、本当にお勧めです。


第4章からの学びとして、なるほど!と唸ってしまったのは、【日記は朝1番で書く】というものです。


日記というのは、普通は夜に書くものですよね。


しかし、佐々木さんの提案は違うのです。


起きてすぐに深い満足を得たところが、言ってみれば【1日のゴール】だからという言葉に、佐々木さんが仰りたいことの大部分が詰まっているような気がしました。


今、予祝という言葉をよく耳にしますが、佐々木さんは、毎朝、予祝を実践なさっているのではないでしょうか。


人生が大きく変わっていくはずですよね。


しかも、自分が思う方向に。



まとめ

37歳の3月7日(語呂が良いので覚えてる)の朝、急に【タバコはもう良いか】と思い、その日からスパッとやめました。


息子が生まれた時、あまりにも夜泣きがひどく、妻がみるみる痩せていきました。


このままでは、育児ノイローゼになるのではないかと思い、なるべく早く仕事から帰るようにしました。


必然的に、自分の時間を作るには、朝早く起きるしかなかったので、4時に起きるようになりました。


何を書いているのかというと、私には、習慣化の技術があったわけではなく、なんとなくそうなったのです。


だからこそ、この本に書かれている内容の凄さが分かるのです。


習慣は、【再現可能な科学】であると書いてある通り、これなら、まず、やってみよう!と思えるのではないでしょうか。


そして、やってみることが出来たら、そこからの人生が大きく動き出すかもしれません!


終わりにの部分に、【大きな報酬をもたらすためには、習慣を選び抜いて、連鎖反応を起こせば良い】と書かれていました。


ということで、まずは、私自身、悪癖だと思っていた、時間が出来るとFacebookアプリを見てしまうことをやめるため、スマートフォンからアプリを削除しました。


いや〜、ビックリですね。


スマートフォンを、あまり触らなくなりました・・


この時間で、新たな習慣作りを始めます。


皆さまも、一緒に新しい習慣作りは如何でしょうか?


すごくお勧めな本ですので、ぜひ、手にとってみてくださいね。


今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を、最後まで読んで頂きまして、誠にありがとうございます。


今後とも、どうぞ宜しくお願いします。


ブログ筋トレVol.58

NICEONのお得な情報配信中!!

今すぐ友達登録!

YouTubeチャンネルはじめました!

今すぐチャンネル登録

この記事を書いた人

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
NICE ON株式会社(ナイスオン)代表取締役。
「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、5年間で1億円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

保有資格
■西研公認MGインストラクター
■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録
■交流個性解析士

contactお問い合わせ

webでのお問い合わせ