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2026/08/03

企業支援

学び

書評

その戦略は、社長の頭の中だけにありませんか? 〜社員に伝わる戦略に必要なこととは〜

皆さま、こんにちは。

ナイスオンホールディングスの四ケ所秀樹です。

  

前回は、打ち手を探す前に、見たくない現実を見ること。

そのようなお話を、させていただきました。

    

すると、こんな声をいただきました。

「・・では、現実を見たあとは、どこへ向かえばいいのでしょうか・・?」

    

本日は、そのお話です。

前回と同じ一冊、三枝匡さんの『閉塞企業を甦らせる』から、お届けいたします。

    

・・さて。

「戦略」という言葉を、私たちは日々、当たり前のように使っています。

    

でも、「戦略とは何ですか?」と正面から聞かれると・・

意外と、答えに困りませんか?

    

私自身が、長い間そうでした。

三枝さんは、戦略とは・・

外部の動きと自社の強み・弱みを見極め、どこに力を集中するかを決め、勝つまでの道筋を描くことだと述べておられます。

   

そして、その定義の最後に、私の背筋が伸びる言葉がありました。

その実行手順を、組織の中に示すこと。

    

・・ここです。

組織の中に、示す。

    

つまり・・

どれほど深く考え抜いた戦略でも、それが社長の頭の中にあるだけなら、まだ戦略ではない、ということです。

    

・・私は、これまで何度も、こういう場面に立ち会ってきました。

社長は、本当によく考えておられます。

夜も眠らずに、考えておられます。

    

ですから、社長の中には、確かに答えがある。

    

けれど、社員の方にお聞きすると、こうおっしゃる。

「・・さあ、社長が何をお考えなのかは、ちょっと分かりません」

    

この差が、そのまま、会社の停滞になっていきます。

考えていないのではないのです。

示されていないのです。

    

・・そして、もう一つ。

三枝さんは、定義のすぐあとに、こう書いておられます。

     

まだ実行していないことを描く戦略は、常に「仮説」である、と。

仮説。

     

私は、この一語に、救われる思いがしました。

なぜなら・・

    

戦略と聞くと、多くの方が「当てなければいけないもの」だと感じておられるからです。

    

外れたら、恥ずかしい。

外れたら、責任を問われる。

だから、決めきれない。

だから、示せない。

    

・・でも、そうではないのです。

最初から、仮説なのです。

     

三枝さんは、その良し悪しを決めるのは、当たったかどうかではなく、「ロジックの強さ」だと書いておられます。

    

・・これは、経営者にとって、とても大きな救いだと、私は思います。

外れることは、恥ではない。

    

けれど、なぜそう考えたのかを説明できないまま進むことは、危うい。

そういうことだと、私は受け取りました。

     

ですから、私がお客さまとご一緒するときは、いつも三つをご一緒に描きます。

    

いま、どこにいるのか。

どこへ、向かうのか。

そこまでの、道のりはどうか。

      

現在地と、ゴールと、道のり。

この三つがストーリーとしてつながり、組織の中で共有されたとき、戦略は初めて動き始めます。

    

一つでも共有されていなければ、社員さんたちは、それぞれ別の地図を持って、一生懸命、歩くことになってしまいます。

    

そして、そこから先が、いちばん大切です。

    

その道のりを、今年、今月、今週・・

現場が明日から動ける単位まで、降ろしていきます。

    

そうすると、何が起きるか。

一週間ごとに、数字で確かめられるようになるのです。

     

うまくいっているのか、いっていないのか。

感覚ではなく、数字で分かる。

     

・・仮説だからこそ、検証できる形にしておく。

外れたときに、「どこが外れたのか」が分かるようにしておく。

     

戦略は、最初から完璧に当てるためだけのものではありません。

仮説として示し、実行しながら確かめ、外れたなら次の一手へ修正していく。

      

私は、そういうものだと思っています。

・・もし、あなたが今、社員の方の動きが鈍いと感じておられるなら。

     

どうか、一度、確かめてみてください。

「私が向かおうとしている先を、社員は、自分の言葉で言えるだろうか」

    

社長と同じ言葉を、そのまま暗記できるかどうかではありません。

自分の言葉で、説明できるかどうかです。

     

もし、言えないとしたら。

それは、社員の理解力の問題ではないかもしれません。

     

まだ、示されていないだけかもしれないのです。

・・そして、これも申し上げておきたいのです。

    

示すことは、勇気の要ることです。

示した瞬間に、それは検証されるものになるからです。

     

それでも、示した会社だけが、次の場所へ進んでいかれます。

私は、そういう会社を、いくつも見てきました。

    

・・一人で、現在地とゴールと道のりを描くのは、難しいものです。

私は毎週のメルマガで、経営者の方が、ご自身の現在地と向かう先を、少し立ち止まって見つめるための手紙をお届けしています。

    

「本気の経営者に、本気の伴走を」

もしよろしければ、ご一緒できたら嬉しいです。

    

こちらから、ご登録いただけます。

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それでは、本日も、素敵な1日をお過ごしくださいませ。

参考:三枝匡『決定版 閉塞企業を甦らせる』(KADOKAWA)

    

四ケ所秀樹

ナイスオンホールディングス株式会社 代表取締役

ナイスオン公式ブログ Vol. 1,140

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この記事を書いた人

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)

ナイスオンホールディングス株式会社 代表取締役
「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、5年間で1億円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

【経歴】
1998年3月
関西学院大学法学部政治学科 卒業

1998年4月
父親が経営する税理士事務所・経営支援会社に入社、経営の現場に従事

2011年11月
独立のため退職、「株式会社NICEON」を創業、代表取締役に就任
中小企業の意思決定に特化した経営支援を開始

2020年4月
ナイスオンホールディングス株式会社に商号変更
同年同月、叡知株式会社を設立、代表取締役に就任

2026年3月
九州大学ビジネス・スクール(QBS)修了、経営学修士(MBA)取得

【保有資格】
西研公認MGインストラクター

SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)

STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)

TOC-ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録

交流個性解析士

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