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皆さま、こんにちは。
ナイスオンホールディングスの四ケ所秀樹です。
前回、”モグラの巣”のお話をさせていただきました。
目の前の問題は、”現象”にすぎない。
本当の問題は、地面の下にある”巣”の方にある・・
そんなお話でした。
ありがたいことに、何人かの方から声をかけていただきました。
そして、その多くが同じ問いでした。
「・・で、その巣は、どこを探せばいいんですか」
本日は、そのお話です。
前回と同じ一冊、三枝匡さんの『閉塞企業を甦らせる』からお届けします。
・・さて。
この本の中に、三枝さんが「改革の第一のフレームワーク」と呼んでいるものが出てきます。
とても、シンプルな言葉です。
創る、作る、売る。
たったこれだけです。
ただ、この三つは似ているようで、まったく別のものです。
“創る”は、まだ見えないものを生み出す仕事。
“作る”は、それを見える形にする仕事。
“売る”は、その形をお客さまに届ける仕事。
私には、この三つが、”見えないもの”が”見えるもの”に変わっていく道のりに見えました。
どんな会社も、この三つをぐるぐると回しています。
三枝さんは、こう書かれています。
企業の競争力の源泉は、「創る → 作る → 売る」のサイクルである、と。
そして・・
業績が振るわない会社では、このサイクルが、どこかで”断絶”している、と。

断絶。
私は、この言葉に、しばらく手が止まりました。
なぜなら・・
私がこの28年間、現場で見てきた景色と、あまりにも重なるからです。
たとえば、こんな会社があります。
売上が伸びない。
だから、
広告を、増やす。
営業を、増やす。
SNSを、始めてみる。
そして、値引きをする。
・・それでも。
思うように動かない。
なぜでしょうか。
私は、こう考えています。
売り方も、作り方も、どちらも”見えるもの”です。
だから、手を打ちやすい。
困ったとき、私たちはどうしても、見えるものから触ります。
でも・・
その手前にある”創る”は、見えません。
次の時代に、何を世に問うのか。
その”見えないもの”を生み出す仕事が、いつのまにか、社内から消えている。
・・売る前に。作る前に。
“創る”は、商売の大前提です。
そして私は、こうも思っています。
この大前提があるか、欠けているか・・
それは、その会社に「経営」があるかどうか。
そう言っても、過言ではないのではないか、と。
作ることも、売ることも、どの会社でも毎日、懸命に行われています。
それは、”事業”です。
でも・・
次に何を世に問うのかを、決める人がいなければ。
その会社には、事業はあっても・・
経営が、ないのかもしれません。
すると、どうなるか。
作るものが、少しずつ、時代とずれていきます。
時代とずれたものは、どんなに一生懸命売っても・・
売れないのです。
つまり。
「売れない」という目に見える現象の”巣”は、目に見えない場所にあることが、ある。
そういうことが、本当にあるのです。
・・もちろん、
断絶する場所は、会社によって違います。
三枝さんは、こんな例も挙げています。
営業の組織と、事業の部門が、別々に分かれている会社。

そこでは、「創る、作る、売る」のサイクルが断ち切られ、戦う力そのものが崩れていってしまう、と。
部署が違うだけで、話がつながらなくなる。
隣の部署が、何を考えているか分からなくなる。
・・思い当たること、ありませんか。
では逆に、このサイクルが速く、滑らかに回っている会社はどうなるのでしょうか。
三枝さんは、こう書かれています。
そこで働く人たちは、「お客さまを近くに感じる」
そして、
「事業の全体を、自分のものとして感じる」
・・私はここが、本当に大事だと思っています。
サイクルが回るというのは、効率の話ではありません。
働く人が、自分の仕事の先に、お客さまの顔を見られるかどうか。
自分の仕事が、会社全体のどこにつながっているかを、感じられるかどうか。
その話なのです。
だから私は、お客さまの会社に伺うとき、いつもこの一本の線を頭に置いています。
創る、作る、売る。
この会社は・・どこで躓いているのだろうか。
どこで、線が切れてしまっているのだろうか。
それが見えたとき・・
前回お話しした”巣”に、ぐっと近づきます。
もし、あなたが今、なかなか成果が出ないと感じておられるなら。
どうか、一度、ご自身の会社をこの三つで眺めてみてください。
「創る」・・
まだ見えないものを生み出す仕事が、社内に生きているだろうか。
「作る」・・
それは、ちゃんと見える形になっているだろうか。
「売る」・・
その形は、お客さまに届いているだろうか。
・・そして、もう一つだけ。
もし、どこかで線が切れていたとしても・・
それは、誰かの能力が足りないからではありません。
ただ、つながりが細くなっているだけです。
つながりは、また結び直せます。

だから、大丈夫です。
・・とはいえ。
自分の会社の”切れ目”は、中にいるとなかなか見えないものです。
だから私は、毎週のメルマガで、その線を一緒にたどる時間をお届けしています。
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それでは、本日も、素敵な1日をお過ごしくださいませ。
四ケ所秀樹
ナイスオンホールディングス株式会社 代表取締役
ナイスオン公式ブログ Vol. 1,138
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