ブログ筋トレ

           

2026/06/12

企業支援

学び

空学

豪快なのに、なぜ細かいのか——強い経営者がひそかに持つ「二つの顔」

皆さま、こんにちは。

ナイスオンホールディングスの四ケ所秀樹です。

    

つい先日、7〜8年ぶりに、浜松へ行ってきました。

目的は、ひとつ。

浜松の飲食店経営者と、佐賀の飲食店経営者を2名、引き合わせること。

    

この3名が出会えば、何かが動くかもしれない。

そんな願いを込めた、二日間でした。

    

浜松の、その経営者の方は・・

とにかく、豪快でした。

   

豪快な話しっぷり。

豪快な食べっぷり。

豪快な飲みっぷり。

    

一緒にいるだけで、こちらまで楽しくなってくる。

「ああ、こういう方が、人を惹きつけるのだな」と、理屈ではなく、肌で感じる。 

そういう方です。

   

ところが・・

です。

   

ご持参くださった資料を拝見して、私は、ハッとしました。

その、細かいこと、細かいこと。

    

15年分の月次の数字が、一枚に並んでいる。

毎月、毎月、何年も、同じ目で追い続けてきた跡がある。

売上だけでは、ありません。

客数。客単価。原価率。

    

そして・・

   
ご本人が、最も大切にしている数字だけが、赤で、囲われていました。

    

豪快な、あの振る舞い。

そして、この、緻密な一枚。

     

    

これが、同じ一人の方から出てくる。

まるで、二重人格のようでした。

     


28年間、つかめなかった問いが、一本の線になった

私は、28年間、現場を見続けてきました。

    

数え切れないほどの経営者の方と出会い、その判断の、すぐ隣に立ち会ってきました。

その中で、ずっと、ひとつの問いを抱えていました。

    

「この方は、なぜ、こんなに強いのだろう」

カリスマ性だろうか。

人間力だろうか。

それとも、運の強さだろうか。

    

もちろん、そのたびに、答えらしきものは見つかるのです。

けれど、どれも決定打にはならなかった。

    

何度考えても、本当のところは、つかめないままでした。

でも、この日、浜松で。

   

こんなに豪快なのに、あんなに細かい一枚を目にしたとき・・

   

    

ずっと点だったものが、一本の線でつながったのです。

    

これまで私が出会ってきた、結果を出し、人から慕われ、社員に信頼される経営者の方々。

その方々は、例外なく・・

    

大胆なだけでは、ありませんでした。

そして、繊細なだけでも、ありませんでした。

大胆さと、繊細さ。

そのどちらも、一人の中に持っておられた。

そこに、経営者としての強さが、宿っていたのです。

    


ただし——「すべてを細かく見る」のとは、違う

ここで、とても大切なことを、お伝えしなければなりません。

     

「では、すべてを細かく見ればいいのか」

・・いいえ。

そうではないのです。

    

すべてを細かく見ようとした経営者を、私は何人も見てきました。

その方々は、たいてい、疲れ果てておられました。

    

すべてに目を配り、すべてに口を出し、そして、いちばん大事なことに、手が回らなくなる。

繊細さは、全方位に向けた瞬間、ただの消耗に変わります。

    

強い経営者の繊細さは、そうではありませんでした。

肝を。

勘所を。

そこ「だけ」は、徹底的に、細かく見る。

    

そして・・

それ以外は、大胆に、手放す。

   

このメリハリこそが、本質だったのです。

浜松のあの方が、赤で囲っていた数字も、おそらく、ほんの数えるほどでした。

全部ではなかった。

    

「ここだけは、絶対に外さない」という一点を、誰よりも細かく握り、あとは、豪快に任せ、豪快に手放す。

   

だから、強い。

だから、軽やかなのに、崩れない。

   


「手放す」のは、いちばん難しい

ところが、です。

    

頭で「肝以外は手放せばいい」とわかっても、これが、いちばん難しいのです。

   

なぜなら・・

手放すには、「何を手放していいのか」が、先に、決まっていなければならないからです。

    

ここが決まっていないと、人は、手放せません。

「もし、これが大事だったらどうしよう」

そう思った瞬間、手放した指が、また握り直してしまう。

    

私が、九州大学ビジネススクールで書いた修士論文に、「OFA(組織的失敗回避)」という中心概念があります。

その3つの柱のひとつが、これでした。

   

「撤退基準を、事前に決める」(感情 → 構造)

・・どこまでいったら、やめるのか。

・・何を守れていれば、あとは任せていいのか。

    

この基準が、先に決まっているからこそ、人は、安心して、大胆に手放せるのです。

つまり・・

    

大胆さと繊細さは、別々の才能ではありませんでした。

「肝を繊細に握る」から、「それ以外を大胆に手放せる」

    

繊細さが、大胆さを支えている。

ひとつの、つながった技術だったのです。

     


そして——人を変えるのは、「場」だった

もうひとつ、私が、この二日間で噛みしめたことがあります。

    

佐賀から連れて行った経営者2名が、たった二日で、見る見る変わっていったのです。

    

私が、何かを教えたわけでは、ありません。

彼らを変えたのは・・

浜松という場。

あの方の「在り方」に、じかに触れたこと。

   

    

それだけでした。

   

人は、正しい言葉で変わるのではありません。

誰と、どんな場で、何を感じたかで、変わる。

    

どんな場をつくるか。

そこに、すべてが、かかっている。

    

私自身、この二日間を終えて、「こういう出会いが、人を変える」という確信が、さらに、強くなりました。

   

そして・・

「こういう場を、私の手でも、もっと増やしたい」と。

だから、私は、ひとつの場を、始めることにしました。

   


ご紹介、そして招待

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

    

その「場」とは・・

7月末から、組織ドクター・杉本智さん(株式会社JOY代表)と始める、6ヶ月の実践塾です。

   

「売上と従業員幸福度が、両方上がり続ける組織の作り方」
——社長がいなくても回る組織の、最初の一歩を——

    

「大胆に決めること」と「繊細に詰めること」。

その”間”を、参加者の皆さまと一緒に、組み立てる場です。

    

社長+幹部2名(右腕・左腕となる人財)の、3名一組でのご参加が原則。

10社限定で、6ヶ月、ともに走ります。

    

私の覚悟も含めて、こちらにまとめました。

▶ https://www.reservestock.jp/events/MDQ3OTJhY2UxM

「もう少し詳しく聞いてから決めたい」という方には、私が直接オンラインで応対する、30分の個別相談(無料) もご用意しています。

    


最後に

皆さまの会社にも、きっと、あるはずです。

    

「ここだけは、絶対に外せない」という、肝が。

そして、本当は、もっと大胆に手放していい、それ以外が。

    

大胆さと繊細さは、生まれ持った性格ではありません。

「何を握り、何を手放すか」を、決める技術です。

    

そして、これは・・

きっと、会社の中だけの話では、ありません。

    

何を、大切に握り。

何を、そっと手放すか。

   

それは、私たちの人生そのものに、静かに、重なっていく問いなのだと思います。

    

そして、その技術は、一人ではなかなか身につきません。

それを一緒に取り出し、一緒に組み立てる「場」が、必要なのです。

    

   

もし、ここに書いたことが、皆さまの中の何かと響いたなら・・

ぜひ一度、私とお話しさせてください。

    

それでは、素敵な時間を過ごしてくださいませ。

   

四ケ所秀樹

ナイスオンホールディングス株式会社 代表取締役

ナイスオン公式ブログ Vol. 1,134

NICEONのお得な情報配信中!!

今すぐ友達登録!

YouTubeチャンネルはじめました!

今すぐチャンネル登録

この記事を書いた人

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)

ナイスオンホールディングス株式会社 代表取締役
「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、5年間で1億円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

【経歴】
1998年3月
関西学院大学法学部政治学科 卒業

1998年4月
父親が経営する税理士事務所・経営支援会社に入社、経営の現場に従事

2011年11月
独立のため退職、「株式会社NICEON」を創業、代表取締役に就任
中小企業の意思決定に特化した経営支援を開始

2020年4月
ナイスオンホールディングス株式会社に商号変更
同年同月、叡知株式会社を設立、代表取締役に就任

2026年3月
九州大学ビジネス・スクール(QBS)修了、経営学修士(MBA)取得

【保有資格】
西研公認MGインストラクター

SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)

STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)

TOC-ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録

交流個性解析士

contactお問い合わせ

webでのお問い合わせ