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2026/06/01

企業支援

学び

経営者が、本当に止まるのは「在り方と やり方の間」だった

皆さま、こんにちは。

ナイスオンホールディングスの四ケ所秀樹です。

   

28年の間・・

ずっと、中小企業の現場を見てきました。

   

そして、たくさんの経営者の方々と対話してきました。

その中で、ずっと気になっていたことがあります。

    

「自分の経験を、もっとうまく社員に伝えられたら」

「組織を、もっと自走させられたら」

    

・・そう願う経営者の方は、本当に多いのです。

そして、その方々は、きちんと分かっていらっしゃる。

   

何が足りないか。

何をすればいいか。

たとえば、こんなふうに・・

    

「個人の頭の中にある経験や判断を、誰でも使える組織の仕組みに変えていかなければ」

「考えなきゃいけない」

「言語化しなきゃいけない」

「仕組みにしなきゃいけない」

    

ええ、おっしゃる通りです。

    

経営学的に言うなら、これは「SECIモデル」と呼ばれる、暗黙知から形式知への転換プロセスであり、組織が学び続けるための、最も重要な装置の一つです。

   

でも、ここで、不思議なことが起きるんです。

   

    

理屈は、もう、わかっている。

でも、ここで止まる。

    

「考えろ、と言われても・・何を?」

「言語化しろ、と言われても・・どこから?」

「仕組みにしろ、と言われても・・どうやって?」

ここで、止まるのです。

   

私が28年の間、現場を見続けて、最も多く目にしてきた瞬間は、これでした。

    

数字が悪い経営者ではありません。

ビジョンが弱い経営者でもありません。

   

「理屈はわかっている」のに、動けない経営者。

その方々の止まる場所は、いつも同じでした。

「在り方」と「やり方」の、

    


世の中の経営者向けの場は、二極化している

少し、ご一緒に考えてみてください。

    

     

世の中には、たくさんの経営者向けの「学びの場」があります。

それを大きく2つに分けると、こうなります。

   

① 「やり方」を教える場

研修。コンサル。ビジネス書。ノウハウ系のセミナー。

具体的なツール、フレームワーク、手順を学ぶ場です。

    

② 「在り方」を問う場

メンタリング。哲学的対話。コーチング。

経営者の内側、価値観、信念に光を当てる場です。

    

どちらも、大切な場です。

私自身、どちらの恩恵も受けてきました。

    

しかし・・

ふと立ち止まって考えてみると、こう気づくのです。

    

世の中の場の多くは、このどちらかに偏っている。

    

「やり方を教える」場で在り方の話をすると、無粋とされる。

「在り方を問う」場でやり方の話をすると、嫌がられる。

その結果、何が起きているか。

    

「在り方」と「やり方」の “間” は、空白のまま残っているのです。

    

そして、その空白こそが・・

経営者の方々が、本当に止まる場所だったのではないか。

私は、そう思うようになりました。

     


「間」とは何か・・個人の判断を、組織の知に変えるという技術

少し、抽象的に聞こえたかもしれません。

   

具体的に、お話しします。

私が、九州大学ビジネススクールで書いた修士論文の中心概念に、「OFA(Organizational Failure Avoidance:組織的失敗回避)」というものがあります。

    

これは、経営者の意思決定が「致命的な失敗を、同じ構造で繰り返す」のを避けるための、伴走型支援の概念です。

その核心には、3つの要素があります。

    

  1. 判断の前提を言語化する(なんとなく → なぜなら)
  2. 撤退基準を事前に決める(感情 → 構造)
  3. 判断の過程を残す(記憶 → 記録)

    

理屈としては、極めてシンプルです。

ですが・・

ここから先が、本当に難しい。

    

たとえば、「判断の前提を言語化する」と言ったとき。

経営者の頭の中では、何が起きているのか。

    

それは、これまでの経験から立ち上がる、いくつもの暗黙の前提が折り重なった、一瞬の総合判断です。

    

それを、社員にどう伝えるか。

ノートに書けばいいのか?

言葉で説明すればいいのか?

・・どちらも、半分しか届きません。

    

なぜなら、「判断の前提を言語化する」という行為は、教科書には書かれていない、実装の技術だからです。

私はこれを、翻訳の技術と呼んでいます。

    

経営者の頭の中(暗黙知)を、組織の動き(形式知)へと、橋渡しする技術。

この「橋渡し」を、誰がやるのか。

どこで学ぶのか。

    

ここに、世の中の場が、なかなか手を伸ばしてこなかったのです。

     


「教える」でも「問う」でもない、第三の場

私自身、何度も、この壁にぶつかってきました。

    

理屈はわかっている。

経営者の方々が、ここで止まる理由も、わかる。

    

でも、「では、どうすればいいのか?」を、私は、長く、言語化できずにいました。

そして、ある時、ようやく気づいたのです。

    

必要なのは、「教える場」でも、「問う場」でもない。

「翻訳の場」だ、と。

   

翻訳とは、何か。

経営者の方が「ここで止まる」と感じた、その瞬間の前提を一緒に取り出すこと。

    

そして、その前提を、社員と共有できる言葉に、一緒に置き換えること。

さらに、その言葉を、現場で機能する型に、一緒に組み上げること。

     

これは、一人でやろうとすると、できません。

本を読んでも、できません。

セミナーで一晩学んでも、難しい。

    

なぜなら、翻訳は、対話の中でしか起きないからです。

     

      

そして、その翻訳ができる「」と、翻訳ができる「」が、必要なのです。

     


ご紹介、そして招待

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

    

実は、この記事は・・

私が今、本気で取り組んでいる、ある実践塾の前提を、皆さまと一緒に確認するために書きました。

    

7月末から、組織ドクター・杉本智さん(株式会社JOY代表)と一緒に、6ヶ月の実践塾を始めます。

タイトルは、こうです。

    

「売上と従業員幸福度が、両方上がり続ける組織の作り方」
——社長がいなくても回る組織の、最初の一歩を——

      

杉本さんは、私が知る中で、「思想を、現場の動きに変える技術」を、最も完成されたカタチでお持ちの方です。

    

つまり、私が冒頭から書いてきた「翻訳の技術」を、現場で使える具体的な道具として、体系化されている方。

    

そして、私は・・

思想・伴走・意味づけ」の側に立ちます。

私と杉本さんの役割分担は、こうです。

     

杉本さん:実装・構造化・仕組み化

四ケ所 :思想・伴走・意味づけ

    

この2つが揃って、初めて「翻訳の場」が成立します。

社長+幹部2名(右腕・左腕となる人財)の、3名一組でのご参加が原則。

10社限定で、6ヶ月、ともに走ります。

     

詳細は、こちらのページに、私の覚悟も含めて、すべてまとめました。

https://www.reservestock.jp/events/MDQ3OTJhY2UxM

    

「もう少し、内容を詳しく聞いてから決めたい」という方には、私が直接オンラインで応対する、30分の個別相談(無料) もご用意しています。

同じページから、お申込みいただけます。

     


最後に

経営者の皆さま。

     

「考えろ・言語化しろ・仕組みにしろ」・・

この3つの言葉に、追われていらっしゃいませんか。

    

理屈は、わかっている。

でも、動けない。

    

それは、皆さまの能力の問題でも、覚悟の問題でも、ありません。

「間」を埋める場所が、まだ、世の中に少ないだけなのです。

    

その「場」を、私たちがお創りいたします。

場創りのナイスオン!

本領発揮でございます!!

    

もし、ここに書いたことが、皆さまの中の何かと響いたなら・・

ぜひ一度、お話しさせてくださいませ。

   

四ケ所秀樹
ナイスオンホールディングス株式会社 代表取締役
ナイスオン公式ブログ Vol. 1,133

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この記事を書いた人

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)

ナイスオンホールディングス株式会社 代表取締役
「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、5年間で1億円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

【経歴】
1998年3月
関西学院大学法学部政治学科 卒業

1998年4月
父親が経営する税理士事務所・経営支援会社に入社、経営の現場に従事

2011年11月
独立のため退職、「株式会社NICEON」を創業、代表取締役に就任
中小企業の意思決定に特化した経営支援を開始

2020年4月
ナイスオンホールディングス株式会社に商号変更
同年同月、叡知株式会社を設立、代表取締役に就任

2026年3月
九州大学ビジネス・スクール(QBS)修了、経営学修士(MBA)取得

【保有資格】
西研公認MGインストラクター

SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)

STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)

TOC-ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録

交流個性解析士

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