ブログ筋トレ

           

2020/07/13

学び

20%に設定したはずの粗利率が、結果的には17%に・・ 〜こうして勘違いは起きている〜

皆さま、こんにちは!ナ.イ.ス.オ.ン株式会社の四.ケ.所.秀樹です。


昨日のブログでは、NICE ONが主催している【素の會】という勉強会についてご紹介させて頂きました。


昨日のブログは、こちらです。
今年も【素の會】勉強会が始まります!


学びとは、自分が自分であることを実行すること。


ということは、自分って誰?という命題に答えを持ち合わせていないと、その自分を生きることは出来ませんよね。


素の會は、まさに、ここに向き合う3日間です。


他人のことはよく分かっても、なかなか分からないのが自分です。


ぜひこの機会に、共に学び、本当の自分自身と出会う【キッカケ】にしましょう。


それでは、今日のブログです。



粗利率の計算方法

今日は、数字のお話をしてみたいと思います。


値付けをなさっている方には、特に聞いて頂きたい内容です。


皆さまは、【粗利】という言葉を聞かれたことがありますか?


多くの方が、知っている、もしくは、何となくは聞いたことがある言葉かもしれませんが、この【粗利】をテーマに書かせて頂きます。


まずは、粗利の計算方法からです。


粗利は、1品あたりの販売価格から、その商品の原価(変動単価)を差し引いて計算します。


例えば、1個あたり4円で仕入れたマスクを10円で販売したとすると、【10円−4円=6円】が粗利となります。


40円で仕入れたものを100円で販売したら60円。


400円で仕入れたものを1,000円で販売したら600円。





これらが粗利です。


もう計算方法は、大丈夫ですね。


それでは、本題です。


今度は、粗利ではなく、粗利率を計算してみましょう。


その計算方法は、次の通りです。


粗利÷売価(販売価格)×100=粗利率


例えば、先ほどの例で計算してみると、600円÷1,000円×100=60%が粗利率になります。



こうして勘違いが起きている

では、質問を変えてみたいと思います。


【100円で仕入れ】たものを、【粗利率20%】になるように販売価格を決めてみて下さい。


如何でしょうか?


計算できましたでしょうか?


そんなの、簡単。


120円!


こう答えを出して、安心なさっていないことを祈るばかりです・・


へ!?


はい、120円は間違いです。


20円÷120円×100=17%


私は、粗利率20%になるように、販売価格を決めて下さいね〜と、お伝えしておりました。


そうです。


こうやって、勘違いが起きているケースを、実際に見てきました。


20%になるはずの粗利率が、結果を見てみると、なぜだか17%になってしまう・・


そもそも、販売価格の設定が間違っていますので、当たり前のことなのですが・・


ここで、もう一度、先ほどの質問をさせて頂きますね。


【100円で仕入れ】たものを、【粗利率20%】になるように販売価格を決めてみて下さい。


120円とパッと答えられた皆さまは、100円×粗利率20%=20円。


これを、100円に足し算して、120円と答えられたのではないかと思います。


こうして勘違いが起きているのです。


正しくは、【原価率】を使って次のように計算します。
*原価率=100%−粗利率
例えば、粗利率が20%であれば、原価率は80%


仕入価格(原価、変動単価)÷原価率=販売価格(売価)


先ほどの例だと、100円が仕入れ価格で、原価率が80%ですから、


100円÷80%=125円


つまり、100円で仕入れたものは、125円で販売しないと、粗利率が20%にならないのです。


如何でしょうか?


値付けこそ経営と言われるように、値付けを利益に対するインパクトがものすごく大きいですから、この機会に、勘違いをしていないか、確かめてみて下さいね〜


あっという間に、利益体質に変わる可能性だってありますから!


今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂きまして、誠にありがとうございました。


今後とも、どうぞ宜しくお願いします。


ブログ筋トレVol.463-1


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この記事を書いた人

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
NICE ON株式会社(ナイスオン)代表取締役。
「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、5年間で1億円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

保有資格
■西研公認MGインストラクター
■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録
■交流個性解析士

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